ばら撒き政策に思う

財務省事務次官がばら撒き政策を批評しています。政治家のみならず経済に明るいと言われる人たちも批判しているようです。選挙があるという時期も関係しているのかも知れません。経済界は健全な財政を求めているように見受けられています。一般庶民の私の感覚としては無制限に見える財政出動に反対です。全ての国民に、十八歳以下に十万円配ること、またGO TOなどお金に余裕のある人たちに向けた政策には疑問が在ります。財政を考えると収入と支出のバランスが取れている事が望まれます。収益対費用、資産対負債+資本のバランスと思います。日本の借金が1000兆円にもなる、このままでは危ないのではないのかと言われる一方、日本はプライマリーバランス的には大丈夫だ、と言う反論のようです。私の経済感覚でいえば限界に近付いているように見受けられます。借金に対して、国が保有している固定資産、金融資産を売却対象とすればまだまだ余裕があるという理屈が在ります。国が会社と違うところは簡単には売却できないという事だと思います。バランス的には均衡するでしょうが、国民が保有できるまでなら良いとは思いますが、外国に流れたら取り返しのつかないことになり、信用が落ち一気に加速度的な崩壊を招くように思います。中国による負債づけを思います。ばら撒き論を展開するにおいて二律背反のような事を言っているように思う事が在ります。財政健全化のためには消費税を上げなければならない。国債残高が1000兆円になろうとも財政基盤は大丈夫だ。政治家はどちらもやろうとしています。財政再建のためなら増税、財政政策は国債発行。これらはどちらも国民に借金を課すもののように思われます。私的には賭場の帳簿のように思えます。座席料=消費税、掛金=固定資産税、儲け=所得税、負け=借金、破産=資産権利はく奪。胴元はどの時点においても儲けが出るようにしているように見受けられます。では賭場は破産しないのかといえば、時代劇に出てくるようにおとりつぶしが在ります。権力者に寄り添は無ければ潰されます。あくど過ぎると潰れます。胴元は利益がある時は賄賂を渡すことができますが、無くなれば潰れるか、さらにあくどいことをやるしか無くなります。国が保有している固定資産、金融資産はどちらかというと資産ではなく、資本のように思えます。資産と資本をごっちゃにしている感が在ります。国債負債が増え続けると不安になるのは国民感情として当然の事と思います。この不安感を無視するかのような更なる借金に、危機感を覚えても当たり前の事と思います。コロナで疲弊している人たちにもっと行き届いた対応が望まれるようにと思います。物価が上がっている事を思えば消費税減税が思われます。