アメリカ大統領選挙

トランプ大統領が誕生しました。おそらく全世界が驚いたことでしょう。しかし、アメリカの人々は、そうでもないかもしれません。何事もプロと言う人々がいますが、選挙に於いてもそういう人がいます。終盤になって、FBIによって、ヒラリーに逆風が吹いたのは間違いありませんが、それでも勝てると思っていたことでしょう。勝負事は守りに入ったら負けます。特に選挙においては。勝てる州の地盤固めばかりやっているようでは少し危ないと思っていたらやはり負けました。安心したら負けます。ところで、ヒラリーが負ける要素が他にもあるとしたら、よかれあしかれオバマ大統領のまねをしたからだと思います。いわゆるチェンジです。オバマ大統領が登場した時も、何か変革を求めており、状況的には似ています。やはり国民は現状に満足しておらず、変革を求めているように思います。確かにトランプの政策は過激なものが多く、現実的ではないのかもしれない。それに対して、ヒラリーのはいかにも政治家らしいものです。テレビ等に出てくる評論家は何の政治思想もないトランプの存在を不思議がっていたようですが、有権者はむしろその素人性を評価したのではないでしょうか。危うい感じがしますが、以前にも同じ様な大統領がいました。レーガン大統領です。同じ様な政治体制で、官僚政治になるかもしれません。保護主義的な政治にならなければいいと思います。