大谷選手に思う1

大谷選手がチャンスに打てない、といわれています。大型契約をした割に勝利に貢献していない、などと酷評されています。チャンスでも初球打ちが目立つ、外野フライでも良いのに自分のバッティングスタイルを変えない、少々のボール球でも振っていくなど。確かに強引なスイングが目立つことはあります。少し養護をしてみます。そもそも大谷選手はホームランバッターです。ホームランバッターというものは場面に応じてバットスイングを変えません。スイングの軌道を変えれば打てなくなります。それの証拠がフリーマンのスランプでしょう。ベッツ選手のような広角打法を期待する方が無理です。いつでもどこにでも打てる選手ではありません。打とうとすれば出来るでしょうが、それはホームランバッターではありません。初球打ちが目立つという事ですが、エンジェルス時代の対戦を避けられることが影響しているのかもしれません。相手投手は大谷選手には試合を決定するヒットを打たしたくない、ましてやホームランなどもってのほか、と通常の選手以上に警戒し慎重になります。通常の選手にヒットを打たれても影響は少ないが、大谷選手に打たれたものは決定打になると思わせるものがあります。決定打を打てる選手と打てない選手がいるものです。大谷選手の得点圏打率が低いというものがありますが、それで負けた試合が何試合あるのだろうか。意外と少ないように思います。大谷選手は長打率が高く二塁走者になっている場面で、後続選手がどれほど凡打を築いているだろうか。大谷選手はホームランバッターとしての自分とチームが望むことを模索しているように感じます。そもそもア・リーグからナ・リーグに替わったばかりなのに期待が大きすぎるように感じます。同じ野球ではないのかと思うかもしれませんが、初めて対戦する投手ばかりで、どのように攻めてくるか分からない投手相手に余裕をもって対処するのはかなり厳しいと思います。それが初球打ちが目立つのにも関係してきているのかもしれません。初見の投手に合わせてバットコントロールをしている節があるように見受けられます。むしろホームランを抑制しているようにさえ見受けられます。ボールの種類、配給など模索状態のようです。恐らくチームが一巡するまでこのような状態が続くものと思われます。初球を見逃し、球数を多く投げさせる考えは、チームバッティングには当てはまります。しかしホームランバッターにはあてはまりません。アメリカ野球の投手は百球までしか投げません。多く球数を投げさせたからと言って、打ちやすい球が来るとは限りません。早打ちを推奨するわけではありませんが、待っていても解決しないと思います。ドジャースのチームカラーが長期戦重視なのかもしれません。しかしドジャースが短期決戦に弱いというのもある意味納得のものです。ドジャースは広角打法重視をしているようです。試合に勝つときは圧勝、負けるときは惨敗のように思います。圧勝したときに打てていないのは批判。惨敗の時に打つのは無駄。競っているときに打てないのは非難。ドジャースという球団自体がアベレージ球団のように思います。大谷選手のカラーとはだいぶ違います。打順が2番なのは大谷選手にとってはつらいものがあるように見受けられます。4番の方が自由に打てるように思います。特に今年は打者専念ですから、ある程度の結果を残すことが期待されます。投手との2トウリュウになれば打順も変わるでしょうから、むしろそちらの方が大谷選手本来の姿が見られるかもしれません。巨人軍の王のようにじっくり待てるホームランバッターになってほしいものです。