裁量労働制に思う2

日本では8時間労働が一般的です。そしてそれは8時間拘束を意味します。一ヶ月昼食時を含めますと22日働くとして198時間になります。人生の盛りを会社でほとんど過ごします。私はこの8時間拘束をフレキシブルにしたらどうかと思います。4時間を拘束時間として残りの4時間を裁量時間とするものです。実際的には一ヶ月間まるまる忙しいというのはなく、また日によっては昼から暇なときもあります。私などは有給休暇をとって帰ったりもしますが、なかなか帰りづらいのが現状です。その時に裁量時間で2時間帰ったりして、忙しいときに2時間残ったり、早出をしたりと自由に時間調整をできる仕組みの方が気が楽なように思ったりもします。8時間会社にいることになれた、また会社にいることその事が大事だと思っている年輩者は多いと思いますが、4時間をフレキシブルにすることで、ある意味社員の時間管理を促し、自己管理、会社の仕事の見通しなどを鍛えることにもなりはしないか、と思います。昔は残業してやっと人並みの給料になるという中小企業の従業員が多かったと思いますが、今でも余り変わらないかも知れませんが、若者は働くときは働くが休みたいときは休むという態度が、今ははっきりしていると思います。仕事が無いときは気軽に早退できる仕組み作りに労働体制を変えていった方が良いように思います。また出勤時間にしても一律に8時出勤とかせず、2時間の幅を持って出勤しても良いのでは無いかと思います。週に一度位は意見交換などの時間は必要になるとは思いますが。労働者の拘束時間について述べたものですが、会社がこれを都合良く使うと残業が減ります。残業代を生計の一部に当てているものにとっては、受け入れられないかも知れません。これらは見なし残業代を払っている、もしくは高い賃金を払っている会社しか適用出来ないかも知れませんが、短時間有給休暇を取りづらい環境の日本では臆すること無く申し出られるのでは無いかとも思います。昭和の人間は会社を基準に人生設計を考えがちですが、平成生まれの人はまた次の時代の人は、違った人生設計をするものと思います。会社に人生を捧げることが大事な時代から、人生を賭ける会社、ともに歩む会社、一時的な会社、など対応が変化しているように私には感じます。人生の大半、それも一番良いときの大半を会社で過ごす限り、有意義に、楽しく過ごせれば幸せだと思います。残業をしないと生計が苦しい人は、出来るだけ自分の好きな仕事に就いてもらいたいと思います。好きなことは苦しくなくそれだけで楽しいと思うからです。会社は労働者との関係を見直す時期に来ているのかも知れません。