貴乃花親方に思う2

貴乃花は何を考えているのでしょうか。心配した阿修羅の戦いになってしまった感が有ります。例え貴乃花親方の行為が正義感からのものであっても今や誰もついてきていないように思えます。八角理事長が帝釈天とは言いませんが、正義感だけを振り回す輩に成り下がってしまったようです。確かに理不尽な理事会ではありますが、自分の言い分が通らなければ何をしても良いということにはなりません。これが一般社会なら他の部門で見返す事も出来るでしょうが、狭い相撲界に属している以上その中でどうするかを考えるべきだと思います。言葉が少ない人はその行いによって意思を示すべきだと思います。今は駄々っ子がすねているようにしか見えません。何か思うところがあってやっているのでしょうが私には分かりません。他の親方達の賛同を得ようと思うなら初めからやり直す覚悟で事に当たるべきです。それこそ不満のある親方はいるはずです。やるべき事をやって文句を言うのと、やることは中途半端で権利だけを主張するのとは違います。勿論そうではなくキチンと評価してくれというつもりでしょうが。目先の勝利に一喜一憂せず、もっと先を見据えて欲しいものです。短期の勝利を目指す者はまた禍根を残すものです。幸不幸を人は考えます。幸は自分が勝ち取ったもの。不幸はよそからもたらされたもの、と考えがちです。しかし実際は逆の場合が多くあります。木々の実がなるには自分の努力だけでは成し遂げられません。自然環境、偶然性、周りの努力、色々なものの助けがあってなります。木々に実をならせるための努力をもっと積むべき時期では無いのかと思います。一からやるのは嫌いですか。人生の勉強をもう一度やるチャンスが来たとどこかの誰かが喜んでいました。昔会社の二十歳過ぎのものが、保育士になりたいと休み時間に机の上に鍵盤の紙を広げ指を動かしていました。正直大丈夫なのかと思いました。ピアノが弾けない彼は小学生クラスのピアノ教室に通っていました。その教室の先生はあなたのおかげで他の生徒の授業が出来ない、と文句を言ったそうです。下手くそだから仕方がありませんが、小学生の中で大の大人が一生懸命やる姿はなかなかのものだと思います。私はもうすぐ定年です。お金が無いのでまだ働かなければなりません。新入社員よろしく一から学ぶ気持ちにならなければ働けないだろうと思っています。転職をした人は、この人に対して理不尽と感じる行為を受けたことがあると思います。当たり前とは何か、を考えさせられます。個人主義といいつつ、若者から対等の口調で仕事を言われるのは抵抗があるものです。長年の実務により仕事は分かるつもりでも、馬鹿のまねも時には必要です。貴乃花には頑張ってもらいたいと思います。横綱になるのも並大抵のことでは無かったと思います。その相撲界を良くしたいと思っていることは確かなようですが、全てを一気に変えることは出来ません。たとえで来たとしてもその次が有りません。一年草の草で終わるつもりなら構いませんが、出来れば木々のように年輪を重ねる大木を目指してほしいものです。パワハラは今に始ったことではありません。そのパワハラは人間が、同じ職場の人間だからこそやるのです。人間は鬼でも邪でも有りませんが、気をつけないと同類になる可能性があります。私もこれからの再出発に向けて努力したいと思います。