公務員について思う

財務省、文部省、防衛省など公務員の不祥事があらわになっています。私はこれらの不祥事に国会議員が大きく影響を及ぼしていると思っていました。森友学園問題では首相など。確かに国会議員が全く関与しなかったということは無いと思いますが、それよりかは、公務員自体が変わってきているように思います。防衛省問題ではシビリアンコントロール云々いわれていますが、むしろそのシビリアンが問題を起こしていると思います。防衛省が分かり易いと思いますが、制服組が現場職、背広組が管理職とした場合、それらの間に何らかの軋轢が存在しているのは昔からいわれていることです。今回も現場の事を知ろうとしない管理職のもの達が日報を隠蔽したものと思っていました。しかし、根はもっと深いように感じられます。私の憶測ですが、キャリア組とノンキャリア組との分裂のように思います。現場職のもの達は律儀に仕事をこなし、規定どおりに全うしています。次のノンキャリア組も現場職の仕事を受け全うしています。キャリア組はどうかというと、ノンキャリア組の仕事を受け止めていないのでは無いのかと思われます。キャリア組はそんな下々の仕事に煩わされるよりも、議会対策、キャリア対策、自己対策に忙しく対応している暇が無い、余計なことに患わされたくない、とでもいいたげでは無いでしょうか。要するに中間管理職と上級管理職とのコミュニケーションが上手くいっていないと思います。近畿財務局の方がなくなりましたが、本省のものに書き換えを指示されたようです。ノンキャリア組は仕事をいつものようにこなしているにもかかわらず、キャリア組から指示されればそうせざるを得ず、ある意味理不尽なことと受け止めたかも知れません。キャリア組も言い訳はあると思いますが、もはやその顔はノンキャリア組に向いてはいず、まして国民には向けていません。たかだか最初の入社試験が違うだけで、区分けされたノンキャリア組のほうが仕事は出来、キャリア組は十分に仕事も出来ないくせにいいとこ取りをしているようにも見受けられます。公務員は上下関係があり、特に自衛隊では階級が違えば若くても下位の者は従わざるを得ません。この意識がキャリア組とノンキャリア組に存在し、近年富みにひどくなったのでは無いかと思います。国家公務員試験を見直さないといけないと思います。一度の試験で全てを決めるのは、よくよく注意しなければならないと思います。そこにあぐらをかく者が出てくるし、自己保身に走るものが出ます。現にそのようなものが出てきています。恥も外聞も無く、信条も信念も無い、上ばかりを気にする輩が排出してきているのでは無いでしょうか。公務員ばかりでは無く、これは大企業にも当てはまると思います。一連の不祥事は現場の声を無視、聞こうとしない管理職に対する下位の者のしっぺ返しのようにさえ思います。勿論そういう悪い面ばかりを持ったキャリア組ばかりでは無いでしょうが。パワーハラスメントがいわれていますが、仕事場での上下関係と私生活での関係とを正しく分けられているだろうか。個人主義を確実に尊重しないと、キャリア組とノンキャリア組との関係は正しくパワーハラスメントの関係を持っていると思います。