公務員に思う2

公務員の暴走が止まりません。なぜこうなったのでしょうか。本来公務員の決裁の流れは下の方から上がってくる書類にハンコを押す形で進められるもので、議員などからの要求などのトップダウンは希であった、と思います。構造改革はトップからの大まかな改革を行政府が内部で作り上げ、今までの慣例に反すること無く作り上げていったもので、齟齬のないように自分達の権益を侵さないように構築していったものと思います。それに対し、安倍内閣の特区戦略は初めからトップダウン形式で、意見を伺うとか、こういった方針だとかよりも強く、こういう方向で進める、というものだったと思います。私は安倍内閣のこういう姿勢が間違っていたとは思いませんが、行政側があまりにもおもねってしまったと思います。確かに強い権力を持った政権にはすり寄りたくなるものです。また、たどたどしい頼りない大臣ばかりで、行政のトップが代弁しないと務まらない場面が多くなり、行政側が勘違い、増長するのも仕方が無いかも知れません。安倍内閣が優秀でも、寛容さが無く、他者を排除すればやがてYESまんばかりになるのは、当然の帰結です。優秀な公務員が重用され、その者が安倍内閣の代弁者となり仕事をしていくのは当たり前で、そこに間違いが起こったものと思います。頭を出さない事務方が自分が頭の代わりだ、自分がやらなくては、などと先走りすぎたかも知れません。国会議員が取り組まなくてはならない仕事を行政側がやってしまった感が有ります。今までの行政側は慣例などを楯にして改革が遅々として進みませんでした。その進みを変えようと安倍内閣が特区構想を持ち上げたものと思います。それはそれで私は良いと思っていますが、行政側がその動きを自分達の、あるいはキャリア組の自己満足に使ってしまったのでは無いのか、と思います。今までに無い構造変革に国会議員はおろか行政側もついて行けない状況だと思います。早い変革に戸惑う一方、その流れにいち早く乗ろうというものも現れ、右往左往しているのではないでしょうか。だれも表だって批判せず、行政側はこれだけ不祥事を起こしているにもかかわらず、だれも止めさせられてはいません。普通の会社では確実にクビです。裁判ものです。野党もだらしない。安倍政権を打倒する、というスローガンは良いとしても、今は行政機関をただすときでは無いでしょうか。行政機関がおかしくなっていると思います。安倍さんは国会議員であり、行政府の最高責任者でも有ります。行政機関をキチンと正さないと今後も同じ事が起こる可能性があると思います。私は、突飛ですが、オーム真理教の集団心理を少し感じます。絶対者に近い存在の元にいる。その言を代弁する。私は考えを陰で実行する。など。代行する本人は気づいていませんが、周りのものは危ない状況だと思っているはずです。野党に出来ることは、行政機関を正すことだと思います。クビを宣告できない政府側を批判するべきです。馬謖を斬らせるべきです。