公務員に思う3

公務員の暴走が止まりません。いったいどうしてこの様なことになってしまったのでしょうか。安倍政権で噴出しています。私が勝手に思いますに、民主党政権が誕生したことがその発端では無いかと思います。それまで自民党一党独裁であったものが、政権交代して公務員にとっては天地がひっくり返ったものと想像します。それから自民党寄りの人間と民進党寄りの人間に別れたのでは無いのか。民進党が自己矛盾分裂を起こし安倍政権が誕生すると、一党独裁と言うよりも安倍独裁的になり追随するようになってしまったのでは無いのかと思います。一昔前は民進党寄りのものがいましたが、いまは排除されつつあるようです。公務員は国民に奉仕することが第一義ですが、キャリア組は国会議員の方ばかりを向いているように思えます。キャリア組の質の低下が思われます。本来であれば公務員の誰かがクビになってもおかしくない状況だと思いますが、だれもそのようなことを言わず、野党は安倍政権打倒ばかりを声高に叫びます。もっと本質的な手順を踏んだ所をつついてもらいたい。何かあると安倍さん、防衛省の日報問題は大臣を任命した安倍さん、財務省の書き換えは夫人の名前があるから安倍さん、文部省の加計問題は友人だから安倍さん、厚生省、農林水産省、外務省、何でも任命したのは安倍さんだから、と安倍政権打倒を旗印にするのは良いとしても、今はそれどころでは無い、公務員の暴走が一番の問題だと思います。誰でも彼でも国会に呼んで質問攻めにするのはどうでしょうか。ろくに勉強、共闘もせず自分の党のパフォーマンスばかりを示すことに何か意味があるのでしょうか。安倍政権を倒してその後に何が残るのでしょうか。次の政権が見えません。自民党内にも、私が、という人もいず、まして野党連合もままならない状況で野党政権が実現するとも思えません。勿論安倍政権のこの様な状況がこれで良いとも思いません。国際的には厳しい状況が待ち構えています。国内問題は粛々と進めていってもらいたいと思います。安倍さん安倍さんは少々聞き飽きました。安倍さん本人の不徳の致すところ、は間違いの無いところです。それよりも何故この様なことが起こるのか、与野党ともに考えるべきでは無いのかと思います。訓示訓告など生やさしいもので収まる性質とは思えません。本質的なところが腐りつつあると思います。私は以前事務人は社長に向かない、と書きました。正にこういう方向に向かうからです。法律問題的には公務員の一連の不祥事はたいしたことが無いのかも知れませんが、対外的には致命的なものです。一般会社であれば誰もその様なものを信用しなくなるでしょう。自分の保身のため、としか見ません。会社内のことが一番解っているから社長に向くとは、決して言えません。親が子を叱るとき、顔を見て子のためを思って叱るのと、顔を見ず他人の顔色をうかがいつつ叱るのとが違うように、他人の顔、自分の顔を常に伺うものは社長には、トップには向きません。首相案件は安倍さんがトップで指揮している以上当たり前の案件です。しかしこれを隠そうとするのは違う発想です。森友問題もくさいものには蓋をしろ、の発想があるのではないか。問題があるならその都度解決していけば良いものを、問題を隠せば時間手間が省けるとでも思い、隠蔽を計っているようにしか思えない。権利権力にしがみつき、責任は議員に頼むとしか見えません。大阪高検森友学園問題で手柄をたてることに対抗するように、東京高検が頑張るのは良いとしても談合問題で本筋を見失わないことを祈ります。文部省農林水産省が資料を出すのも良いとしても、私共は一切関係がありませんという態度が見えるのは私だけであろうか。十何年も自分達の権益を第一にしてきた省にはあきれるほうが先に来ます。国家公務員は優秀なひとが多いと思います。人は偉くなると全ての事に口出ししたくなるのは常です。しかし全ての事に精通していることは無く、せいぜい一歩前ぐらいと思います。福沢諭吉の天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず、が有りますが、残念ながら人の横に人を造ることをしただろうか、ついつい少し前、少し後ろに自分の立ち位置を考えてしまう私です。