徴用工問題に思う1
韓国裁判所の徴用工問題は日本にとって意外な問題でしょうか。私は対馬の仏像返還が未だに行われていないのを見ると意外ではないように思います。泥棒が仏像を盗み裁判所がそれを認めてもなおかつ帰ってきません。数百年前の仏像でさえ、もとは韓国からもたらされたものだとして常識を反故にするくらいだから、数十年前の約束を反故にするくらい何でも無いことかも知れません。確かに日本が朝鮮半島を植民地にして朝鮮人を害したことは認めなければなりません。それから後国と国との合意を日本と韓国はやってきたと思いますが、それが韓国国民に十分理解されていなかったものと思われます。日本が悪いのでしょうか、韓国が悪いのでしょうか。裁判が決着する前にもう少しどうにかならなかったのか残念です。韓国は法に基づく国家なのか疑問に思わざるを得なくなりつつあります。世論の動向を気にし、国家の運営がその時々の世論に左右されているように感じます。また別の見方ですが北朝鮮政府のやり方に似てきているように感じます。核の放棄を約束しながら開発を進め援助だけをもらい、何もしない。アメリカとの合意も何処まで本気か分からない。駆け引き上手なのは間違い有りませんが、信用は無い。韓国の戦略も似たようなものになりつつあるのでは無いのかと思います。駆け引きの材料に使おうとでも思っているのでは無いのか、と考えます。日本では奇しくも外国人労働者を受け入れて人手不足を解消しようとの動きがありますが、この韓国との合意の二の舞にならないようにしてもらいたいと思います。人手不足の時は受け入れて、人手が足りるようになったら帰国してくださいなどと都合の良いことが果たして言えるでしょうか。二十年ほどは高齢者が多くいますが、それを過ぎるとまた人口構成が変わります。その二十年の間に外国人労働者に子供が生まれ日本で育った人は、果たして母国に帰れるでしょうか。日本語しか分からない人に帰れと言えるでしょうか。アメリカで生まれた子供はアメリカの国籍を自動的にとれるようですが、トランプ大統領はそれをやめる方向に向かおうとしています。日本も同じ方向を向くのでしょうか。植民地時代朝鮮人を日本人と同じように扱い、戦争に負けたらから国に帰れ、と大きな声で言えたでしょうか。人を道具のように扱うのは止めてもらいたいと思います。外国人労働者を受け入れるならば、もっと真剣に移民問題だとして議論してもらいたいと思います。都合の悪いことをうやむやにするのは、徴用工問題と同じ結果を生む可能性が有ります。経済界のご都合主義を真に受けないでもらいたいと思います。徴用工問題で経済界が言っているのは韓国にある支店の損金感情ばかりでは無いでしょうか。日本と韓国の根本問題が起きているのに自分の事ばかり考えているようです。腹の据わった経済人がいないものでしょうか。