NHK半グレに思う

NHKで半グレなるものをやっていました。半グレがどんな言葉に由来するのか忘れましたが、やっているのは暴力団関係者そのもののように思いました。確立した組織を持たず、何か事を起こそうとするとメンバーを集い、終われば解散する。組織に属さない専門家暴力団員のような存在かも知れません。暴力団対策法のおかげで末端の組員が犯した犯罪で組長が捕まえられるようになり、組織としての暴力団が弱体化していくなかで、集散を繰り返す個人組織が現れたものと思います。私が驚くのは、やっている本人が悪びれていないことです。何か人としての道を踏み外しているかのような後ろめたさが無いことです。TV番組に出ている人達は法律を犯している人達ではありませんが、TVの内容から推測すると余り良くない仕事のようです。またその半グレに興味を持つ若者がいることです。格好良さ、男らしさ、言葉の発信などに魅惑されている若者がいることです。それらの若者をお金で引き入れ、手先のようにアルバイト感覚で使い、その若者も衣を借りる狐のように振る舞う。女性を欺す若者がいましたが、あくまで個人の責任において欺しているようです。欺す男、欺される女、お膳立てする組織。また驚くのはその若者が悪びれもせず、よい社会勉強になった、と答えていることです。どんな社会勉強をしたのだろう。困ったときは人を欺しても良い、という社会勉強なのだろうか。都会にはこういう若者が普通になってしまったのだろうか。末恐ろしい日本になりつつあるようです。人を欺しても法律違反をしなければ良い、欺すものより欺された者のほうが悪い、などと思っている。嫌な世の中になりつつあるようです。人間の行動様式はそれ程変わるものではないと思います。日本は良い国だと思いますが、昔から女衒のような者は居ましたし、ゆすりたかりも有りましたし、人殺しもいました。しかし今の世に、悪びれず個人の責任と突っぱね、相手を道具のように扱う、しかも平気な顔をして、こういう冷めた人間性を持った人類を何時から日本は育ててきたのだろうか。一見中身があるようで、独立独歩のようで、あるようで、やっていることは暴力団まがい。逃げ道が賢くなっただけのように思われます。全ての人が聖人君子のようにはなれませんが、法律ぎりぎりのだましのテクニックを磨いていて良いのだろうか。むかし赤軍派なるものがありました。資本主義に対する社会主義のようなものだと想いますが、大学でサークル的な活動をやっていて、参加するのも脱退するのも最初は自由でしたが、いつしか脱退するのは認められず、脱退する者に制裁を加え殺してしまうようになりました。浅間山山荘事件、よど号乗っ取り事件など過激になりました。この半グレ組織もいつしか暴力団組織に行き着くものと想いますが、それまでどれ程の人達が泣く泣く欺されるのか、想像すると負の連鎖が続くように感じます。人を欺して良いことは一つもありません。特に女性を欺すことは止めるべきです。人の運気を阻害するものに、恨み、妬み、嫉み、が有ります。それらの念を強く発することが出来るのが女性だと想います。逆に言えば慈しみ、勤しみ、をもたらす者も女性だと想います。どういう女性に育てられ、関わってきたか、関わろうとしているかによって人生は大きく異なってきます。女性の不満が渦巻く、自我ばかりを言い放つ、目先の事に拘泥する世界は決して良くない世の中になるだろうと思います。誰もが羅生門症候群のようにならないように、と希望します。