東京15区選挙を見る

東京15区補選が行われます。公示前から加熱してきています。私は東京とは全く関係有りませんが、今後の政治情勢を見る上で関心を持っています。ほぼ候補者が出そろっています。乙武(無所属)酒井(立憲)金澤(維新)小堤(共産)須藤(無所属)吉川(参政)飯山(保守)秋元(無所属)などが主だったところだと思います。自民党国会議員の不祥事で行われる補選ですが、前回の選挙で自民党に票を入れた人たちの行動が見物です。乙武氏は推薦が都民ファースト、自民、公明となっていますが、公明は少し難色を示しているようです。公明独自の候補がいないのも違和感があります。立憲共産が統一候補ではなく、独自に候補者を立てているのは今回は様子見だろうか。参政党秋元氏は当選よりも他の目的がありそうです。話題の日本保守党の飯山氏は街頭演説で頑張っているようです。これらの候補を見てみるに、当選を目指している候補は、乙武、金澤、須藤、飯山氏であろうか。前回有権者約424,000、投票率約58.7%を考えてみる。前回井戸(立憲)が約59,000票を取っています。次点です。これを酒井、小堤、須藤氏が分け合う形になると思います。統一候補が出せれば当選の目もあるかとは思いますが、次期衆院選が近いことが予想されるので別々の候補擁立に向かったものと思われます。このことは参政党、日本保守党にも当てはまるかも知れません。予想得票、59,000を分け合う形で、酒井29,000、小堤20,000、須藤10,000。と予想します。前回柿沢(自民)が76,000票取っています。これがどう流れるかという事です。保守系では、乙武、吉川、飯山、秋元氏になると思います。吉川、秋元氏は出ることに意義があると言うことのように感じます。乙武氏は都民ファーストが押していますが、公明は氏の女性問題を気にしているようです。自民党は党内のゴタゴタ騒ぎの収拾が収まっていない、事を考えると一枚岩とは思えません。飯山氏はYouTube視聴者には理解がされていても、知名度が低いものと思われます。前回76,000票を分け合うと、乙武40,000、吉川10,000、飯山20,000、秋元6,000。と予想します。前回金澤氏は約45,000票取っています。今回もこの数字はあまり変わらないものと思われます。その他の候補者の得票が50,000票ぐらいあるので一位と二位の争いになるものと予想します。乙武氏は、公明党が応援すれば本命でしょう。立憲が統一候補を立てられない以上、固定票に近い維新が対抗になると思います。飯山氏は話題になっていますが、党名自体が浸透しておらず、飯山氏の知名度も低いものと思われます。私の見立ては、公明党乙武氏を全面的に押せば本命。公明党が維新にすり寄れば対抗。立憲が統一候補を出せば穴。飯山氏が打開策を見つければ大穴。だと思います。選挙は地方議会議員選挙、国政選挙とありますが、選挙民は残念ながらこれらを区別して考えません。地方議会選挙においては、やはりそこの地元の議員を選び、利益誘導してくれる人を選びます。同じような気持ちで国政選挙立候補者も見ます。国の政治がどうのこうのと言っても地元とのつながりを考えます。15区の選挙においては、自民党議員の不祥事によるものなので、国政に関心がいきがちですが実際の選挙民はどうでしょうか。私の選挙区においては、やはり組織票、会社、団体、労働組合、中小企業の社長などを真っ先に押さえます。つぎに各家庭に個別紹介を行います。これらのことを順次行える候補者が優位に立ちます。飯山氏は初めての選挙で押さえるべき所がまだ見つかっていないものと思われます。街頭演説でよい反応を得たとしても実際の行動に繋がりません。大人になれば地方議会選挙と国政選挙を区別してなかなか考えられません。私はむしろ選挙に素人の若者に的を絞って呼びかけた方がよいのではないのか、と思います。年寄りには理論、理屈は判っても、そうはいっても仕方がない部分もあるよね、と自己納得させるところが出てきます。18歳から選挙権があります。利益誘導、しがらみのない若者にこそ訴えた方が勝ち目があるように思えます。街頭演説で呼びかける不合理は大人であれば誰もが感ずるところだと思います。それを何度言い立てても動きません。動くのは、若者と年寄りだけです。まだ見ていない将来と見えている将来を憂えるものにこそ訴えた方が、勝ちは見えなくとも有効だと思います。国政選挙地方議会選挙に手伝いに行った者の余計な見方でした。