ゴーンの仇討ち事件

グローバルスタンダードということの一端を計らずしもフランスの大臣が述べた。法律を逃れてはいけないが、フランスの市民権を持っている者を日本に返すことは無い。日本人にとっては受け入れがたい言葉である。だが自国民を守るという姿勢は国家として護らなければならないことの重要な事の一つです。この事の重要性を日本人は余り感じていないように思います。外国人と結婚して子供を産み海外から逃れ日本に帰国した女性を、外国の裁判所が子供の親権問題のため戻すように言ったことがありました。日本の法律家はアッサリ子供を外国に渡しました。子供に日本国籍があったかどうか分かりませんが、帰国した日本人女性の親権をもっと大事に思い解決策を模索すべきでは無かったかと、記事を読んだとき思いました。国家の構成要素に国民というものがあります。その国民の人権を大事に取り扱わなければならない、と言うことが国内は勿論、国外でもそうしなければならないのがグローバルスタンダードだ、ということがフランスの大臣に言い表されていると思います。日本国内での犯罪者で逃亡者であっても、他国の者は他国に逃れてしまったら引き渡してもらえない、と自覚すべきです。また外国の人はそう考えているということでしょう。この点アメリカは少し違うようにも想います。法律と人権を同じレベルで解釈するようです。善し悪しは別としてお節介な人間論を持ち出すよう感じます。私はゴーンさんの一件は仇討ち事件のように思われます。日本の検察警察は仇討ち赦免状を正々堂々と裁判所からもらったと思います。敵がベイルートであれ、フランスであれICPOを通じて何処までも追いかけるように思います。全ての法律を駆使し資産を没収し、関与した全ての機関を暴くようになるでしょう。日本の警察調査は国際的にはレベルが低いと想いますが、一つ一つやるような気がします。政治家も犯罪者の関わる経済運用には関わらないでしょう。日本人は明らかに犯罪者と分かっているものと関わる政治家を良しとは思わないと想います。犯罪者であれ、それをかくまう者であれ仇討ち事件に荷担する者は処罰の対象と認識されるでしょう。ただ仇討ちに出た侍が本懐を成し遂げるには苦難が伴い、成就してもしなくても残るのは侍の掟と意地のようには感じます。敵にも味方をする家族、藩が有ったように、今回も家族、国があるようです。敵にも言い分はあるし、周りの思惑も絡んでいると思います。無事本懐を遂げられんことを祈ります。