水問題に思う1

水道事業の民営化が取りざたされています。何とも分かりづらい。儲かる構図は地勢が平地で50万都市以上の水道事業らしい。公共機関は20年の委託契約で手にするお金100億位を老朽化した水道施設に使うらしい。民間の水道事業者が自分で水道施設を補修するわけでは無いらしい。私に言わせれば泥棒に追い銭と思います。何のために民営化するのか判りません。現在日本でフランスの事業者がやっているとのことですが、日本にはノウハウがないので、水道事業に参入できる企業が見当たらないと言われています。それならば外国の民間企業のために法案を通したようなものではないのかと思わざるを得ません。数年前東南アジアで水資源事業を促すニュースが流れたと思います。東京の水道局などが東南アジアで水道施設、管理を教えたいと言うようなものだったと思います。現在日本では水道事業の専門家がいないなどと言いながら、一方で発展途上国に水管理などを教えたいなどと言うのは矛盾しているのでは無いでしょうか。外国の水道事業企業は世界各国での水管理でお金をせしめ、各国から撤退し今度は日本に上陸してきたように思います。政府は水道料金など監視をします、とのことですが抜け駆けされたヨーロッパ諸国のことをどう思っているのでしょうか。水道事業で儲かったお金は、日産の問題のように役員に多額の報酬として吸い取られるのが落ちでは無いでしょうか。昔の政治家は建設関係の社長や組合の理事など自分でのし上がってきた人達が多かったように思います。それ故法律には疎くても金銭感覚、利害関係には敏感だったように思います。それに対して最近の政治家は頭が良く、雄弁だと思います。しかし金銭感覚が無いように思います。どうやったら儲かるのか、損をするのか。自分の金を動かしたことの無い人はその辺の危機感が無いように思います。政府の金、国民の税金は所詮、他人の金です。それを右から左へ数字を書き換えるだけのように考えている者は、国民の気持ちへの理解が薄いように思われます。過疎化が進む都市には何のメリットもなく外国企業からも無視されます。そんな法案をなぜ急いで通す必要があるのでしょうか。安倍政権流かも知れません。先の文部省問題で懲りたはずでは無かったのでしょうか。また同じ事をやろうとしています。恐らく同じ様なことが起こっても不思議ではありません。選挙の陰に金銭、金銭の陰に癒着企業、癒着企業の陰に法律違反は当たり前になってきています。注意して欲しい所です。確かに水道施設の老朽化は喫緊の問題になっています。それではどうしたら良いのか。私の町では下水道工事をやっています。山奥の家、海岸沿いの家までにも引こうとしています。その必要があるのでしょうか。無駄なお金を使っているように思います。下水道施設は一括集積のようになっています。その為配管を延々と伸ばしているようです。私は散在する家には従来のくみ取り式のバキューム車を使い、そのバキューム車から直接排出出来るように所々に下水道管の吸入口を設けた方が安上がりではないのかなどと思います。また水道事業では共同体を組む様なことが言われていますが、都会の人には判らない問題が潜んでいることを承知すべきだと思います。稲作農業を真剣に思うなら水問題が争いごとに発展することを知るべきです。上流の農家が流す水が下流の田畑を潤します。日照りの時は流す水がありません。そんな理不尽なことがあってはならないなどと思ってはいけません。また雨が多いときは必要以上の水が田圃に流れ、うまく稲が育たないことも有ります。昔から続いてきたことです。田畑に水が流れる順番が決まっています。文句は言えません。水道水に使うからと言って勝手に水の量を増やす事は出来ません。筑後川で企業が勝手に取水の量を増やし有明海の海の幸を脅かしたことがありました。農家にも漁業者にも水は大切なものです。水道事業の広域連合はお金の問題だけでは無く地域の問題も孕んでいることを知ってもらいたいと思います。水の問題は私は今の料金に百円加算してそれを積み立ててストックしていく方がよいと思います。その為には公共機関の財政経営を一年決算方式を辞めるべきです。多年度を見越した決算方式に変えれば水の問題も考え方が変わるのではないでしょうか。