日産に想う1

日産が世間を賑わせています。ゴーンさんのやったことは中小企業の社長さんがやるようないつもの事です。ゴーンさんも次第にお金に目が行くようになったと言うことですか。日本に来たときは華々しい活躍をしていましたが、退任の時期が近づくとやはり保身に走るようです。雇われ社長のつらいところかも知れません。なぜ正直に報酬額を記載しなかったのか判りませんが、正直に書いても恐らく日本人は何も言わなかったのでは無いかと思います。確かに報酬額が飛び抜けているのは否めませんが、それでも最後には通ったと思います。姑息な手段に出なければ良かったのに、と思います。ところで私は日産の役職の肩書きがよく分かりません。代表取締役と言えば社長のことで有り、取締役社長もおなじですが、TVを見ていると代表取締役が三人いるように思います。社長が三人いるように思います。代表権を持つものが三人いるとゆうことはどういうことなんだろう、と思います。ゴーンさんはルノー日産三菱の代表権を持つ会長のようです。会長、社長、代表取締役だれが一番偉いのでしょうか。歴史に当てはめると、上皇天皇、関白だれが一番権力を持っているでしょう、と同じのように思われます。日本の歴史では天皇をないがしろにする上皇、関白が出てきますがその度に戦争が起こっています。日産の問題もそういうものか、と思ったりします。ルノーの考えもあろうかと思いますが、それぞれが協調して会社存続をする方が日本の風土には合っているのかも知れません。ルノーが合併を望んでいたとして、果たしてルノーは日産を取り込めたでしょうか。むしろ日産に吸収されたのでは無いのか、などと思ってしまいます。フランス政府の関与があるように言われていますが、元も子もなくすようなことを望んだのか疑問に思います。さて日産はどの方向に向かうのでしょうか。会社が窮地の時はワンマン、独裁社長が良いことが証明されました。政治も同じ事かと思います。会社が順調になると独裁は嫌われ協調性を求めるようになります。日産には次期社長の者が見つからないそうです。恐らく次期部長も居ないのではないでしょうか。独裁者は自分よりも優秀な者を引き上げません。劣る者を持ってきます。今の取締役の中にゴーンさんより優秀な人はいますか。日産も東芝と同じ轍を踏まないようにしてもらいたいと思います。働かずして暴利を貪るものを日本人は嫌うと思いますが、フランスの失業率が高ければ工場を日産の名でフランスに持って行けば良いと思います。賃金が高いなど思われますが、総合的に見て果たして割高でしょうか。生産性、品質、物流、消費性向などを考えるとそれ程では無いと思います。目先の利益にこだわって信頼を失わないようにして欲しいものです。外国人労働者受け入れに関しても、季節労働者のようにするのか、常時労働者のようにするのか。四島返還にしても、一番の問題は主権が何処にあるのかで有り、安易な妥協案が言われていますが、国家という存在意義を問われているという意識が薄いように思われます。目先の土地が幾らかでも帰ってくれば良い、のように聞こえるのは私だけであろうか。万博が大阪に決まりましたが、手放しで他の自治体は喜んでいるでしょうか。オリンピック後の景気対策でしょうか。大都市ばかりが潤い、田舎はますます疲弊していくようです。消費税は15%に持って行かなければ建設費が足りないでしょう。ギリシャローマがなぜ潰れたか。公共施設にむだにお金を突っ込んだからでは無かったのか。ゴーンさんの目を覚まさせる役員、従業員がいなかったように、政府自治体の無駄遣いを辞めさせるものがいないのが、今の日本の現状では無いでしょうか。