トランプ大統領は営業人

以前仕事上の性格として、営業人、技術人、事務人と分けられると書きました。トランプ大統領は営業人のようです。営業人は周りをよく見、立ち回りが上手いと思います。利にさとく、敵味方を峻別する能力に優れていると思います。悪く言えば自分に利益にならない事には無関心。自分になびく者には優しくするが、そうで無い者には赤の他人扱い。トランプ大統領の行動を見ていれば典型では無いでしょうか。しかし営業人がやってはいけない事をやってしまった。それはイラン人殺害です。戦争による殺害というより前オバマ大統領の政策に対抗するかのような見栄のため、或いは次期大統領選挙のためにやったとしか思えない。危機を回避するために先に行動を起こしたという理屈ですが、それが正当ならイランからの報復攻撃に対して物理的攻撃を行わないのは少しおかしい。事前にイラン側から攻撃を予告されていたから人命に害が出なかったから良かったものの、イラン攻撃に一貫性が無いように思います。一貫性の欠如がトランプ大統領の、営業人の強みでも有りますが、政治的には弱点です。何の脈絡も無くその場しのぎの政策を行っているに過ぎないように思えます。北朝鮮は未だにトランプ大統領からの返事を待っているのだろうか。用済みの朝鮮半島のように私には思われます。韓国に対してもトランプ大統領が問題意識を持っていると言うよりも、国防省が問題意識を持っていると想います。韓国にしろ北朝鮮にしろもう関心が薄れてしまっているのでは無いでしょうか。ところでトランプ大統領とゴーンさんは何処か似ていないだろうか。自分の言い分を言い放つ、悪いのは相手側だ。取引に応じなければ何をしても許される。正しいのは自分側だけで、相手の立場をわきまえることはしなくて良い。法律が悪ければ作り替えれば良い。恐らく勝者の論理だと思います。その勝者に成るために大変な努力をされたと想いますが、残念ながら弱者を見る目をしだいに失ったと思います。残ったものは傲りでは無いでしょうか。営業人が競争相手を競争によって蹴落とすことは是認できても、亡き者にして落とすことは絶対やってはいけないことだと思います。一度やってしまったものは、またやるかも知れません。もう一度やった場合、トランプさんは営業人としては終わりになると思います。先に殺害をやろうと言い出したのは誰でしょう。私は軍人では無く、事務人だと想います。軍人はむしろ止めたのでは無いのかと想います。殺す利益はあっても軍としての規範に反する行為のように想います。イランを攻撃したため新たに、宗教人を加えなければ成りません。利益も欲も考えない、考えようとしない相手を倒すことは難しいと想わなければいけません。日本を参考にして欲しいと想います。最後に原爆が落とされなければ良いが、と思います。