人種差別問題を想う

アメリカでは人種差別問題が取りざたされています。日本国内では余り問題になりません。しかしアイヌ、沖縄、朝鮮人などと全く無いわけでは有りません。人種差別とは違いますが同和問題もあります。それらが時々問題として浮上するときがあります。人種問題というよりかは、文化、習俗の違いが現代社会との軋轢の元に発生すると思います。アメリカで言えば、ネイティブアメリカ文化とアメリカ資本主義文化の摩擦に似ているのかも知れません。それとは違って人種問題は根が深いと思われます。単純に白人と有色人種の違いを主張する以前に偏見、蔑視を最初から持って事に望んでいるように思います。アメリカは多人種の国です。この多人種をヨーロッパ諸国人の多人種とでも思ってヘイト活動をやっているのだろうか。白人は現代社会の多くを生み出しました。政治経済文化科学宗教などその多くが恩恵に預かっています。このことを持って優位性を主張するのかもしれませんが、その陰に略奪、戦争があったことも忘れてはいけないと思います。これは有色人種として初めて白人と戦争を起こした国が日本で有ったことを十分に知る必要があると思います。日本が戦争に突っ走った一つの見方があると思います。人種差別問題は政治家がデリケートに取り扱う問題です。トランプ大統領はその配慮に欠けていたと思われます。特にアフリカ系の人達にはもっと配慮をすべきだと思います。私は思うのですが、トランプ氏は根っからの営業人だと。最初に、どちらも悪い、と言ったのは普通の人であれば恐らく許される反応では無かったかと。暴力で主張を押さえ込むのは良くありませんが、私にすればどちらも互いの主張を初めから無視し、互いを相容れない人種と決めつけているように思います。次に原稿の棒読みのような発言で片方からの反発を生んだようです。それから人種差別問題を直視しない発言でもう片方からも反発を生んだようです。営業では互いの立場を考えるバランス感覚が求められます。トランプ氏は何気なくこのバランス感覚を発言したのかも知れませんが、大統領としてはまずかったと思います。トップは2者択一を迫られたとき必ず選ばなければなりません。日本のどこかの企業社長のように決められないようではいけないと思います。一つであるから2者択一があると前書きましたが、日本では神様が多くいます、ですから二者択一以外の選択肢を、折衷案などをついつい考えてしまいますが、良い場合も悪い場合も有りますが、まずは多くの選択肢を並べることだと思います。そして決定することだと思います。
北軍の将が奴隷制度廃止を、南軍の将が奴隷制度維持を主張したとして南軍の将の銅像を撤去しているテレビシーンを見ましたが、奴隷制度廃止の軍が勝って良かったと思いますが、そのことを持って南軍の将の全てを否定するかの行動はどうかと思います。この行動はどこか日本に突きつけられた場面を思い起こさせます。相手を否定するために戦う行動は、今風でいえばスポーツマンシップにもとると思います。戦いは互いの立場をあきらめる為だと思うのですが。また過去の事績を現在の価値判断で簡単に決断してはいけないと思います。相手を否定することによって自分の存在を示すことはトランプ氏も、我々ももうそろそろ止めにしてはいかがと思います。