水の注意事項

夏休みになると水の事故が増えます。それで水について書いてみたいと思います。
川ですが、みずは上流から下流に流れます。常識ですが慌てると忘れます。川遊びをしていて流されたとします。みんなの居るところから5メートル程流されたら恐らく泳いでそこに向かおうとするでしょう。しかし水の流れが歩くスピードだったらたどり着けません。大人でも服を着ていれば流されます。一生懸命泳いでもその場でもがいているだけです。流れるプールが有るそうですが、一度試してみると分かると思います。ですからやることは元に戻ろうとせず横に泳いで岸に向かうことです。慌てるとなかなかそういうことは出来ません。それから水温ですが流れが緩いところは生暖かく、流れが早いところはかき混ぜられて冷たい。これも常識で考えれば当たり前です。では流れが緩く深いところは?水面下30センチはぬるく、それより下は冷たいものです。ですから水に潜るときは注意をしないと心臓麻痺になりかねません。暑い日などは表面はお風呂のように熱い場合が有りますが下の方は冷たいものです。川遊びをしたことの無い人は潜らないのが賢明です。年を行った人が良く沢登りをしていて流されたりします。前日の夜雨が降って水かさが増したが、その日は晴天だったとすると、雨が降らないから大丈夫だと勘違いします。沢登りを中流域から上るとして水が増えていたとしても上流にいけば大丈夫だと勘違いします。中流域が増えていれば当然上流域も増えています。水は上流から流れますので中流域だけが増えていると言うことはありません。また朝から増えていれば、少なくともその日はずっと増えています。都会の道路のように降った雨が染み込まずそのまま流れるのとは訳が違います。川に流れ込むには時間がかかります。それから下流域で一旦水に濡れると上流までぬれ続けると思うべきです。水の太さは変わりません。また水の温度も下がっていると思った方が良いと思います。通常に比べぬれ方がひどく、水が冷たいとなれば体力が奪われます。沢登りの距離を短くすることが必要です。
海ですが、海には干満があります。これも常識です。では干満が一日の内何度起こるか知っていますか?0時に満潮だとすると6時が干潮、12時が満潮18時が干潮になります。きれいに6時間毎なら変わりませんが、その6時間が少しずつ変わります。6時間に満たなかったり、増えたりします。だいたい6時間毎と思っていれば良いと思います。海を余り見たことが無い人は波を見て常に押し寄せているように思う事でしよう。しかし実際は6時間ごとに干たり満ちたりしています。よく離岸流に注意しましょうと聞きますが、特に注意が必要なのは干潮時の時と思います。引き潮でなおかつ波が川のように流れ戻る場所には注意が必要です。潮が満ちてきているときはビーチボウルが沖に飛ばされても戻って来ますが、干きはじめると近くの物でもどんどん沖のほうへ流されます。そういう経験があると思います。泳いでいる人も同じで、注意すれば感じることが出来ると思います。泳ぐ場合は干潮に注意しましょう。しかし潮干狩りでは満潮に注意してください。潮干狩りで溺れて死んだ人も居ます。水温ですが流れがあるため上下それ程変わりませんが、深く潜ると下がります。とにかく満潮干潮の時刻を知っておく事が大事と思います。
ため池、堤ですが原則泳がない方が良いと思います。プールのように流れが無く安全に思われますが、水温差が激しい。表面温度がお風呂並み、腰までが水道水、足の部分は氷水の様な感じです。絶対に止めた方が良いと思います。足がつって泳げなくなる可能性があります。夏休みも終わりに近づいていますが、まだまだ水遊びに出かける機会があると思いますので、注意して遊んでください。