子供保険に想う

子供保険なる物が言われていますが、社会的制度のもと子供を育てましょう、と言うことかと思います。小泉議員の提唱の様です。所謂少子化問題から子供にお金がかからないようにして、親の負担を抑えて人口を増やしていきましょう、という趣旨かと思います。悪くは無いと思いますが、いつものごとく財源問題が浮上します。社会保険制度のもと徴収してはどうか、お金持ちの年金を財源に充てたらどうかとか有るみたいですがどうでしよう?すぐの消費税増税は難しく、もし上げるとすれば10%以上になるから、とか。確かに少子化問題は早急に考えなければならない問題です。今は感じなくても確実にやって来る問題です。何か手を打たなければならないと思います。しかし私は財源の徴収には少し違和感を覚えます。要するに消費税を上げるのは、景気、選挙のためすぐに上げられないと言うことかと思います。果たしてそうでしょうか?むしろ折衷案のような社会保険制度で取ることを覚えれば、労働者は働くことに疑問を覚えないでしょうか。日本は社会主義でも共産主義でも有りません。労働者から一定額を徴収することは、組合費を取られるのと同じように思います。組合費は自分の意思で加入するもので、また自分の意思が反映できる制度もあります。社会保険制度は少なくとも労働者のための制度で、自動車保険のように車を運転する者の為の制度と同じように思います。そこに労働とは何の関わりも無い子供の養育費を負担させることには反対です。消費税は上げられないが、社会保険は年々増加するということが起こらないとは言い切れません。これを上げても働いていない人は、老人は若者の痛みが分からないのでは無いかと思います。少子化問題に早く取り組まなければならないのは分かりますが、保険制度自体の哲学が危ういことにならないでしょうか。またお金持ちからの寄付なら分かりますが、制度として年金を停止させるのはどうでしょう?年金制度自体を揺るがしかねないことにならないでしょうか。その年金は本人は要らなくても子供、孫が必要とするかも知れません。極端に言えば財産が減ります。とれるところから取ろうとしか見えません。なぜ消費税引き上げが出来ないと思うのでしょうか。むしろ引き上げを声高に叫ぶことこそ大事なことでは無いでしょうか?それが政治家なのでは無いでしょうか。果たして目的的消費税に国民の理解が得られないと思っているなら、時代を読み間違えていると思います。何のために消費税を導入したのかもう一度考える必要が有ります。姑息な、税務署しか分からないような税体系をもう一つ増やすのは止めてもらいたい。私は思うのですが、子供を育てるお金がいるから子供を産まないのでしょうか。その前に結婚しないのでしょうか。多様性の時代ですから結婚しないのも選択肢の一つかも知れませんが、個人が個人主義と言いながら利己主義に向かっているのでは無いかと思います。お互いの個を尊重すると言いながら、私のことに口出しを禁ずる様なことをお互い思ってはいないのか。ある人から聞いた話ですが、互いに縁あって結婚したのに、何か不都合があって、そのとき互いに助け合う努力を続ければ良いのに、その努力を惜しんで、自分は自分という個の意識を優先させ、せっかくの縁も台無しになった、と。昔に比べ表向きは豊かになりましたが、その豊かさを維持するためにどれ程仕事が忙しくなりましたか。どれ程仕事に対する想いが希薄になりましたか。どれ程他人から貪り取りましたか。充実感を得られる仕事をしているでしょうか。得られない充実感を何か他のことで充足しては居ないでしょうか。結婚は男と女、私などは自分とは全く違う人種と時々思うのですが、が努力するものだと考えます。恋ははしかのようだとも言います。時期が大切であり、続ける努力が必要で有り、補う思いやりがなければならないと思います。若者が仕事と同じように恋愛も間違い勘違いを恐れ、断りが否定に繋がり、それならと無難に過ごす道を選んではいないかなどと勝手に思ってみたりもします。大らかな人を許す気持ちがだんだん無くなってきているように思います。いつの間にかお金が、お金さえ有れば、何でも出来ると思っています。せめてお金を創る過程に喜びを見いだせればと思います。景気が悪い、デフレと言いますが果たしてそうでしょうか?私は景気が悪いとは思いません。仕事はそこそこ有るし、失業率もわるくありません。景気上昇意識が薄いだけで、むしろ都会では過熱気味なのでは無いでしょうか。デフレと言いますがデフレのどこが悪いのでしょうか。そもそも今がデフレと呼べるのか私は疑問です。なぜデフレを嫌いインフレに持って行こうとしているのか、今がある意味日本経済の終熟期なのではと思ったりもします。経済の最終目的地、円熟期では無いのか、と思います。それは逆を言えば経済の硬直を示すものかも知れませんが、一歩抜け出すチャンスだと思います。何を持って経済の理想とするかは難しいと思いますが、北欧型、ヨーロッパ型、消費税を上げるのはチャンスだと思います。何か分からない飢餓感が結婚を躊躇させているなら、心をひらく事こそが一番と思います。人は何かを受け取って、そして何かを受け渡してを繰り返していると思います。それがなんなのか。自分は何を授けられたのだろう。何を伝えよう。子供を産み育てることもその中の一つだと思います。