会社の意識

会社は管理、営業、製造、事務職から基本的には成り立っていると思います。それぞれが特化して営業職で有れば商社や証券会社、製造職なら建築会社、事務職なら銀行、公務員等です。会社が小さければそれら全てを持っている必要性が有ります。大きくなればそれらを部門別に分けそれぞれが独立して、連結してやり出すところも有ります。部所が多くなると本社の管理が行き届かなくなってきます。そうなると意思疎通が難しくなり、むしろ独立会社にした方が経営が上手くいく場合が有ります。総合会社とは名前は立派ですが果たしてキチンと内部統一が出来ているのでしょうか。この場合かえってワンマン社長のほうが統制がとれている場合が多いように見受けられます。話は変わりますが、社会制度の上で昔は管理、事務はお上、製造、営業は下の者に、の構造と思います。全てがそう簡単に割り切れませんがその方向を向いていたのではないかと思います。さらに簡単にすると、貴族階級と庶民階級です。貴族階級は社会制度の維持、税金の徴収、庶民階級は生産、販売日常業務です。それはそれで良いと思いますが、しだいに上は下の者の仕事を嫌いだし下賤の者とさげすむようになり、自分がなにか特別で有りそれが当たり前のように思い出してきます。これは日本だけで起きることではなく、人間はそういう風になり何かしらの階級意識を持つものと思います。階級社会は現代では否定されてはいますが、管理上また意識上は有効な手段でもあります。階級社会を建前上否定していた社会主義は皮肉にも崩壊しました。人種差別問題など色々な階級格差差別を根にもつと思われる問題は沢山有ると思います。それはおいといて最近大会社と呼ばれる会社がこの貴族意識を持ち始めているのではないか、と思います。会社の幹部が何かしら選民思想にでも染まりつつあるのではないのかと思います。自分達は特別で有り優遇されて当たり前であると。日本の歴史を遡ると貴族意識をもち続けた時代は武士の世に取って代わられ、武士の貴族意識は外国によって破られました。今起きつつある大会社の社長さまの意識にこの貴族意識、選民意識が無いだろうか。管理事務サービス業に特化して現場を忘れてはいないだろうか。特化すればその方面は強くなりますが、同時に切り捨てた部分を忘れるものです。そのところが弱点にならなければ良いがなあと思います。外国とは呼びたくは有りませんが、日本がなくならないように少しだけ頑張ってもらいたいと思います。