羅生門症候群

そっちがそうなら、こっちもこうして何が悪い、を羅生門症候群と呼ぶことにします。こういう傾向が最近まかり通っているように思います。老婆が荒れた世の中で暮らすのに、この位は人道に反することでも当たり前という因を持ち込み、男が老婆の意見に反駁しながらも、それならと行動を起こしてしまうという縁を描いたものだと思います。少しうがった見方かも知れませんが、マスコミにもその傾向が伺えます。当たり前という世間感情をいろんな人に一律に当てはめようとしたり、それに反する答弁をしたら違うだろうと言わんばかりの反応をしたり。こういう場合はこういう反応、と言うのを少し強制してはいないだろうか。違う反応を示したら反発を食らうか、排除されてしまいかねない状況があると思います。子供同士の中でもあの人キライというのが当たり前という因の場合、それならと行動を起こしてしまう、つまりイジメに繋がってはいないだろうか。ここで縁を絶ちきる行動は勇気のいることだと思います。これは悪い面を書きましたが、逆もあると思います。これは世間にはまだ認められていないがやってみよう、など。英国のダイアナ妃のことをTVでやっていました。自分で子育てをやりたい、とのことで王室では異例だったけれどやりました。これは天皇家美智子さまも同じ事をやられたと聞いています。やはり異例で反発を招いたようです。しかし天皇は良く理解されそれを成し遂げられました。ダイアナ妃の悲劇は夫の理解が少なく、羅生門症候群に陥ったことだろうと勝手に思ってみたりもします。親は子供を愛情深く見守るのが当然ですが、そして子供はそれに答えようとしますが、そうしない親も最近はいます。ですから私は親が親らしいことをしないのなら、子は親の言うことを聞く必要はないと思います。極端な意見です。人生順調なときばかりはありません。構ってやれないときもあります。金銭面、精神的不安定、仕事。しかし、ないがしろにしてはいけないと思います。子はある程度大きくなれば親のために都会に暮らす必要は無く、むしろ今は田舎で大らかに過ごすべきだと思います。ダイアナ妃とは違って田舎のウバに育成を頼んだ方が良いのではないでしょうか。世の中が悪いので、周りの環境が悪くてとか言われないよう両親は都会で働き、子供は、地震もあることだし、田舎で暮らさせたらと幾分突拍子も無いことを思ったりもします。話は変わりますが北朝鮮はどうしたいのだろうと思います。アメリカと対話したいようですが墓穴を掘らなければ良いがなあ、と思います。アメリカにとって北朝鮮問題は何のメリットもないものと思います。日本と韓国がこちら側で有ればどうしてても良いぐらいではないかと思います。むしろ中国に北朝鮮はそっち側でしょ、しっかり面倒見てくださいとでも言いたそうに思えます。世界の警察を降りようとしているアメリカにとって迷惑な話と思っていると思います。北朝鮮はインド、パキスタンが核保有国なのだからオレもと言うことでしょうが、これを認めると恐らく韓国も同じ事をやるし日本もどうなるか分かりません。インドとパキスタンは2国をバランス良く争わして、2スクミの状態にしているのではと思います。ここで北朝鮮が核を持つとするとバランス良くする為には韓国にも認めざるを得なくなります。そうすると東アジアは核保有国だらけになり、日本もということになりかねません。核保有国というのは先進国の都合の良い世界戦略の思惑のなかにあり、そこに割って入ろうと北朝鮮は思っているのではないでしょうか。昔の日本もそういう事がありました。しかし結局は叩かれ、経済という道に進むことにしました。私は思いますが、北朝鮮はこのまま軍事を突き進めればアメリカよりも中国が侵略してこないかと。アメリカは国家に被害が及ばない限り手は出さないと思いますが、中国はどうでしょうか。進攻しないと断言できるでしょうか。韓国が弾頭の威力を上げるようですが、羅生門症候群にそれ以上罹らないことを、そして日本もそういう事に成らないようにと願います。マスコミは特にそうならないことを願望します。