次のオリンピックに思う

札幌がオリンピックに立候補する予定だそうです。私としてはもう良いでしょう、と言いたい。オールジャパンで頑張りたい、とのコメントを東京にオリンピックを誘致したものが言っていました。私としては一体いくらお金を掛ければ良いんだ、と言いたくなります。東京誘致に関してコンサルタント料としてお金を支払い、疑惑を生んだ人物をまた使い、客寄せパンダよろしく見世物小屋をつくり、すすき野ばかり広がる様を見るのはよそうではありませんか。東京オリンピックオールジャパンでとか言っていたように思いますが、地方の私には関係ありません。オールとは何でしょう。国民全員でオリンピックの費用を払いましょう、と言うことらしい。見る見ないに関係なくTVを持っている人はオールNHK料を払いましょう、と同じ様なものだと思ってしまう。皮肉はさておいて、そもそも東京オリンピックオールジャパンになっているのだろうか。単に私のひがみでしょうか。昔の経済政策よろしくジャブジャブの公共工事をしたいが為の誘致ではなかったのか。デフレ脱却のカンフル剤と称しながら、実は過剰投資、過剰建設、経済界への過剰援助ではないのかと思ってしまいます。まだまだ使える建設物を取り壊して、新たに造る。修造するでなく、改築するでなく全く新しいものをつくる。無駄としか言い様がない。資本主義経済は無駄を計画的にすることが第一義に来ると思います。我が国が資本主義経済を行う以上避けては通れないものですが、それにしてもこの無駄遣いはなんとかならないものだろうか。都知事が予算を減らした、と言ったその数ヶ月後には、もう増えてしまった。だれも予算通りに作ろうとはしない。ここにも日本人の良さが失われてきている。規模が大きすぎて予算通りには行きません、ともっともらしい返事が返ってきそうですが、こちらも予算分しか有りません、とうそぶいてやるのも手かもしれない。誰も彼もが砂糖に群がるアリのように上手い汁を啜ろうと亡者のようになっている。下端はこき使われ過労死も出、下手は下手のまま技術は向上せず、やっつけ仕事ばかりが上手くなり、いつしかそれが当たり前になりつつある。果たして百年後に誇れる仕事をしているだろうか。この仕事で次世代を担う若者を育てられているだろうか。予算費用に見合う収益があれば良いとしなければなりませんが、恐らく足らないから出国税という不思議な税金を取ろうとしています。消費税を上げない弊害がここにも現れていますが、日本人にとってこの税は何を表しているのだろう。私には物品税よろしく昔の税体系に先祖返りを起こしていると思わざるを得ません。こういうさなかの札幌オリンピックを目指す行動は到底容認できません。東京オリンピック競技自体は良いとしても、運営主体、運営費、運営方針の失敗がすでに予想され、それらの反省も踏まえず次に取りかかるとは、なんて脳天気なんだろう、と思ってしまいます。どっかの党は消費税なしでやれます、などと言ったのだから是非実行に移してもらいたい。選挙が過ぎればマニフェストをわすれる、ではなく、それこそ北朝鮮問題、日本列島地震、大規模借金国の問題が残っていることを忘れてはならないと思います。