立場のある人間に思う

日大監督が話題になっています。指示したかどうかが問題です。真実がどうであるのかが関心の的の様です。報道は事実がどうであるのかが基本だと私は思います。ニュース番組は事実の積み重ねを重視するべきだと思います。日大監督の言動、選手の動きを見ると意図的なものを感じるのは事実です。しかし全てを白日の下にさらし、真実はこうだろう、と言わんばかりの決めつけは注意する必要が有ります。確かにスッキリしないものが残りますが、監督辞任をもって決着になるのも仕方が無いのかも知れません。当事者間の問題とそれからのアメフトの改革の問題を同じテーブルの上で議論するには小さすぎます。願わくば在籍する選手はもちろんですが、反則をおこなった選手のフォローをしっかりとやってもらいたい。近頃は自分の立場が分かっていない、見ていない、上司と呼ばれる人が多いように思います。自分の立場が何らかの成功のお陰で注目され、いつの間にか関心の的になっているにもかかわらず、態度は昔のままで、上司としての言動を取っていない場合が有ります。一時的には仕方が無いとしても、恒常的にこう言う態度が見られると、ワンマンになるか、独裁的になるか、総スカンになるかが思われます。トランプ大統領を想えばそうではないのか、と私などは思います。麻生財務大臣のハラスメントまがいの発言も立場を考えると単純に個性だからとは言えないと思います。ハラスメントは色々な見方があるにもかかわらず、記者の質問攻めにうんざり感はあるにしても一般論をもって対応して欲しいと思います。ある会社が女性蔑視だとして批判されました。商売とは難しいものです。何を売るのか、からどうういうふうに売るのか、が来てどういうふうに意識付けするのかに次第に販売戦略を練っていく過程で時々自分の立ち位置を忘れていることが有ります。初期の段階では大目に見られていても一流になったらやはり置かれている立場を考えることが必要になります。若い人の会議は活発で斬新なアイデアも生まれますが、若いが故の勘違いも有ります。階段を2段飛び越えるのに問題が無い人もいれば1段がやっとの人もいます。若い人向けだから2段飛びの考えで良いでは無いか、などと思いがちですがなかなか上手くいかないことが出て来ます。そこで上司の出番ですが、話を一般論にまとめあげる力が求められます。自分の意見を押しつけるワンマン、自分の考えを通す独裁、他人に責任があるように振る舞う事なかれ主義の上司、これらは批判の対象になり得る上司ですが、時と立場の価値が低い場合問題が有りません。むしろ必要とされる場面も有ります。常に最新のコンピューターが要求される訳ではありません。東芝の問題が決着しそうです。ワンマン体制から問題を起こし、独裁的な考えから方針を曲げず、今は寄ってたかって食い物にされようとしているにもかかわらず事なかれ主義を決め込んでいます。その内東芝は電気会社では無くなり投資場会社になっていることでしょう。今はむしろワンマン体制の会社再生を必要としているのに、事無体制でいっています。私にはなぜ半導体事業を売るのか分からない。必要なときに必要な人材を集めていなかった東芝が悪いのでしょう。ハラスメント問題にしても何かないかと虎視眈々としているように思います。自分達の意見ばかりを押しとうそうとしているように思います。Aの人が言うのはよいが、Bの人には言われたくない、ハラスメントだ、というのが有りますがどうでしょうか。Bの人は自分の立ち位置を見つめる必要が有るかも知れませんが、同時に相手はその事を知らせる義務もあると思います。私は釣りをします。一流の釣り師がある場面で、立ち位置が大事ですよ、と言いました。それは糸を流す、釣る、魚をあげるまでの一連の動作を完了するには何処が良いかを考え立ち位置を決めなければならないということだろうと思います。糸を流すだけ、魚をかけるまで、だけでは魚を釣った事にはならない、プロとしては半人前と言うことであろうか。私などはウキが沈んだだけで楽しいものです。プロは先々まで読むものですね。