日大報道に思う3

日大の会見に不満がでています。確かに手際の悪さが目立ちます。しかし私は報道のあり方も問題がありそうに感じます。監督コーチの指導のあり方が問題のようです。その教育の一環としての指導方法は多少問題が有っても、それと日大内部の問題とは区別して考えるべきだと思います。日大内部に問題が有るから今回のことが起こった、と言おうとしているかのようです。監督コーチがラフプレーを指示していたことは間違いないと思います。そしてあまりにも危険なプレーであったことは認めなくてはいけないと思います。世間は監督コーチを非難していますが、どの点について問題としているのでしょうか。もはやぐちゃぐちゃで、何でもかんでも悪く、何を言っても信用してもらえ無い状態です。日大側の見解を善意に解釈すれば、今回の問題が不幸な事件であったと思われます。それでかたづけて良いとは思いませんが。問題を起こした選手を責めることは出来ません。それは監督の弁にも有り、悪いのは監督のせいだ、と言う発言がありました。最初から責任逃れを決め込むつもりはなかったものと思います。コーチも大筋で潰せの指示を出しています。発言内容を考えますと、コーチはプレーを見ていたものと思いますが、監督は第一プレーは見ていなかったのかも知れません。恐らくQBを潰してしまえ、と言う意識がなくプレー全体を見ていたのでは無いかと思います。言っては何ですがそれ程のプレーを期待していたとも思えません。優秀な選手ではあっても一つの駒では無いかと思います。監督コーチと選手間に十分な意思疎通がなく、強制的な指導方針を押しつけている状態を考えますと、監督コーチに一番の責任があると思います。本来ならここで問題解決に向かうはずでは無いかと思いますが、報道に火が付いてしまった。そして火に油を注いでしまった。試合での問題が、日大の体質問題に発展し、いまや理事長問題にまで来てしまった。何か政治に似ていると思いませんか?日大内部のことに関してあまりにも踏み込みすぎる発言は注意する必要があると思います。言いたいことはヤマほど有るにしても、それは関わっている当事者間で解決を図る問題だと思います。もはや法律的に解釈解決の方向に向かっていると思います。法的に問題が有るのかどうかに解釈が移り、問題の本質には向かわないように思えます。例えば談合事件がありました。ある会社は談合を申告し認めました。そして減免措置を受けました。別の会社は談合を否定しました。そして逮捕されています。談合を認めた会社は前の社長の時も談合を認めた会社です。そのときの幹部であったものが今社長をし今回も認めました。その会社の社長幹部を談合罪で辞めさせますか。談合を否定して逮捕されている会社の社長幹部を談合罪で辞めさせますか。さてどちらがより悪いでしょうか。学校教育と一般企業を同列に比べることは出来ませんが、法律的に解決を図る場合感情論はぬきに考えなければなりません。この後感情的な事に成らなければ良いがなぁと思います。私は日本人は子供学生に対して優しいと思います。正直者にたいして寛大だと思います。潔くない弁解がましい大人に対しては厳しいと思います。だだ最近は少し勧善懲悪のような見方が強すぎる傾向があるように思います。すこし悟り顔をする場面があっても良いのでは無いかと思ったりもします。勧善懲悪のような一過性の反応に終わるよりも、鈍牛のようにじっくりと事実を見つめ本質を考えても良いのでは無いかと思います。報道裁判に付き合うのは程々にしたいと思います。