ボクシングの元会長に思う2

ボクシングの元会長が不正でまた叩かれています。TVを見ているとなかなか面白いキャラクターです。数千万円の不正が見つかったようです。会社勤めの経験がある方は感じるものがあると思います。何処の会社でもありそうな話だ、ぐらいに私は思います。一人に権力が集中し過ぎると周りの取り巻き連中がその人におもねり始めます。その人だよりにして、自分も何かしら偉くなったような態度に出たり、何かを利用しようとします。そうしてその回りもだんだん長いものには巻かれろの諦めの態度になります。良くあるワンマン社長の姿だろうなぁ、と私などは思います。この会長の一番の間違いは息子を副会長にしたことです。次を狙っていたものからすれば、会長職が無くなったも同然に思えるでしょう。人は弱いものです。今まで仕えていたのは次があると思っての事だったのに、無くなってしまうとは、などと思っていなかったのか。妬みを生む元を造ってしまったのでは無いでしょうか。これが私企業ならそれ程では無いのでしょうが。一般の会社でも次の社長を育てるのは難しい事です。安易に身内から選ぶのは注意すべきです。ところで報道機関はなぜこの会長を再び取り上げるのでしょうか。確かに面白いキャラクターです。それ程目新しい事柄が有るようには私には思えないのですが。むしろ日大の問題の方が気になるのですが。あの監督は、指示をしたと認められないということですが、その後どうなったのでしょうか。過熱報道で日大内部まで飛び火した感のあった日大人事問題はどうなったのでしょうか。体操の問題も落ち着いてしまった。大人の対応が根回しされたのでしょうか。報道機関は火を付けるだけ付けて後は知らない、など。旅の恥はかき捨てのような態度が伺えるのは私だけでしょうか。むかし私の住む市で殺人事件がありました。その時の報道機関の人ごみはすごかったそうです。殺人犯の親類縁者はもちろん、周りの家々、知り合い関係者など夜討ち朝駆けの様相だったようです。報道機関側にすれば殺人を犯したのだから当たり前だったのかも知れません。しかしやはり周りの迷惑も考えるべきです。関係ない人はもちろんのこと、親類であれば、あたかも同類のような見方をされるのはたまらないものがあったようです。たとえ殺人犯の家族であってもその人権は守られるべきです。ゴーンさんが捕まっています。一寸偉いと日本の報道は遠慮するらしい。それに対し海外メディアは誘導されているように思います。どっちにしろ報道機関は自分の立場を時には明らかにして欲しいものです。中立です、は立派ですが、単なる火付け役で終わらないでください。