西郷どん

西郷どんが終わったそうです。なぜ西郷どん大久保利通が対立したのか。大久保利通達が西洋を見て回った後、決定的になったように思います。西洋の近代化を目の当たりにして日本がいかに遅れているかを痛感したものと思います。西郷はそれよりも国内事情、隣国を重視したものと思います。西郷どんは悪者というレッテルはありませんが、西南戦争を想えば英雄的な存在ではないと思います。しかし嫌いな人は余り居ないのでは無いのかと思います。西郷と大久保のどこが違ったのでしょうか。世界観が違ったものと思います。どちらが日本に取って良かったのでしょうか。大久保の西洋に追いつけ追い越せのような見方は近代日本の産業改革には必要だったと思います。その意識が今日の日本を支えていると思います。しかし西洋列国に互して行くには無理をしてしまいます。その後の戦争を想えば、日本の産業改革の意識がグローバル化すればするほど孤立していき、意識過剰になっていかなかったかと思います。西郷は自国の不平不満が渦巻いているのを感じ、隣国との関係を危惧していたものと思います。大久保が外患的であれば西郷は内患的では無かったかと思います。どちらを優先させるべきかで意見が別れたのではないでしょうか。今の日本を考えてみるに、日本は異常なまでのグローバル化を進めようとしているように思います。世界基準などと言いながら、自国がトップクラスにいることを意識し、自国基準を持ち出す。また外国人観光客誘致のために、世界遺産登録などなりふり構わず、お金を使ってでも登録しようと躍起になっているように思います。オリンピックにしろ、大阪万博にしろ経済波及効果は有っても庶民の暮らしは一向に良くならないように感じられます。充実感がありません。むしろその為の借金返済を思うばかりです。安倍さんの政策がトランプに似て来ています。宇宙防衛など北朝鮮弾道ミサイルが大気圏内では落とせないのが判って、大気圏外で落とそうとでも思っているとしか考えられません。南極大陸が何処の国の領土でも無い、自由な大陸との想いが宇宙には通用しないらしい。また韓国の政策にも似てきています。北朝鮮拉致問題が暗礁に乗り上げつつありますが、それならとロシアの北方領土問題に手を出しています。どちらも大変重要な問題です。花火を打ち上げるだけで終わらないよう願っています。安倍さんは大久保の想いを持った政治家かも知れません。さて西郷さんは今の日本に居るのでしょうか。日本の文化、遺産などは鎖国政策を行った江戸時代のものが多くあるのでは無いでしょうか。皮肉にもグローバル化とは無縁の政策が日本の産業の基礎を作っているといっても過言では無いように思います。グローバルも結構ですが、もっと内省をして欲しいものです。外に目を向け、内を観ることは簡単ではありませんが、政府の経済活動が少し過剰のように思います。西郷さんのような見方のひとは居るのでしょうか。