資本主義経済

資本主義経済は便利な主義主張になってきています。ヨーロッパ諸国はもちろん、ロシア、中国でも行われています。社会主義共産主義など関係がありません。資本主義はブルジョア階級の象徴のように言われていたのが、今は進んでその方向に邁進しています。北朝鮮だけは少し違うように見えます。資本主義経済と言う主義はグローバル化と言う波に乗って広がりつつあるようですが、全体が同一の価値観、存在を共有しているようではありません。中国のように国が主体になって企業運営を手助けする制度になっているものもあります。資本主義経済は第一次、第二次、第三次産業と分業を分ける方向に進むようです。産業が発展すればするほど分業体制が進み、効率を重視するようになるのはやむを得ませんが、それぞれに付加価値が違うので、豊かさを便利さと解釈すれば、発展途上国はいつまでも発展途上国のままのような気がします。世界の国はこの経済の豊かさをいつまでも自国のものとすべく動いています。そのため資本主義経済をもう一度再構築しようと動き出しているように思います。この動きは戦争前夜のようにも感じます。戦後の国際連盟国際連合など国際秩序を模索したにもかかわらず、破綻しかかっている経緯が伺えます。コロナウイルスのため経済が疲弊しています。日本はもちろんのことですが、各国がコロナ対策をいまだに模索しています。あと数年この状態が続けば、各国の主義主張ばかりを言い放つ状態が続いて、戦争状態に近づくかも知れません。日本は法と秩序を重んじる、と言っていますがそれに違わないようにしてもらいたいと思います。その為には約束を守る事は当然として、各国の慣習、宗教にも気を配る必要があると思います。日本人から見れば制約の多いイスラム教など。フランスではイスラム教を風刺した先生が殺されました。殺人がいけないのは誰でも知っています。ではムハンマドを風刺する事がどいう事であるのか、またそのものを風刺してはいけないとするならば、表現の自由はどうなるのか、二者択一では決められないと日本人なら応えるかもしれません。しかしフランスではその答えは当てはまらないようです。自分とは違うものを怪訝な目で見るのか、興味の対象として見るのか。敵対関係で考えるのか、共助関係で考えるのかで大きく変わって来ると思います。アメリカは自国第一主義と言われていますが、大国はどこでもその方向に進みつつあるようです。経済の発展が世界を豊かにしますが、その発展が阻害されだすと今までの利益を確保しようとしだします。経済はどこまで利益を出せばよいのでしょう。豊かさをどこまで求めればよいのでしょう。江戸時代鎖国をしていました。世界から隔絶していたから先進的な工業は遅れましたが、豊かではなかった、とは言い切れません。むしろ今は日本の誇る文化遺産とさえ思われます。主義主張をかたくなに守ろうとすることこそが対立を生むようでもあります。立って半畳寝て一畳の世界を豊かにしたいものです。