参議院の区割り案に思う

参議院の区割り定数案が出ました。よく分からないのが定数を増やす事です。人口減少が進むのに議員が増えます。本来なら人口減少に合わせて減らすべきでは無いでしょうか。選挙区が県単位になっているから仕方が無いと言う理由があるらしい。合区が有ります。合区にして定数を揃えるそうですがよくわからない。鳥取島根県を一つの単位にして2人を割り当てるそうですが、私に言わせればそれなら各県に1人を割り当てればよいと思います。参議院は任期は6年で3年ごとに半数が改選されます。各県1人の場合改選される年に必ず選挙がある年とはなりませんが、各県の代表という自覚が生まれると思います。各県代表と言う考えを改め日本国という単位で考えようとするものも有りますがどうでしょうか。そこまで日本人が成長したとは思いません。比例区を全国区にして投票しますが当選する顔ぶれは、昔からの選挙戦術さながらの有名人を当てにした選挙に成り下がっています。そういう人に地方の陳情を持ち込んでも相手にしてくれるでしょうか。国会議員は地方の陳情受付では無いと一周されるのが落ちです。昔地方の陳情をその地方出身野党議員に持ち込んだとき相手にされず困っていたとき、助けてくれたのが関係ない保守の方だったと聞いたことがあります。同じ気持ちを察してくれたものと思います。上手くいったかどうか分かりませんが、困ったときに手をさしのべてくれた時はうれしいものです。残念ながら都会の問題と地方の問題は違います。それは国会で議論すべきものではないのかも知れません。地方で解決を図るものかも知れません。では地方で解決できるでしょうか。なぜ知事が地方議員が陳情するために東京に行くのでしょうか。複雑な政治バランス行政バランスが思われます。人口減少が進む県の定数を減らすのは仕方がありませんが、県単位の定数案が良いと私は思います。県単位は日本国と名乗る前からの行政単位では、と思います。単なる数字あわせは事務方の論理では無いかとも思います。しかし一票の格差是正は行わなければなりません。その為の比例区では無いのかと思います。何も比例区を全国区に為る必要はなく、狭ければ一県、少し広げて2県、もう少し広げて関東地区ぐらいに為れば良いのでは無いのかと思います。選挙制度衆議院とも関わる問題です。大きく言えば議院内閣制とも関連してくると思います。しかし今はそれよりも議員の定数を安易に増やそうとすることです。昔のことはすっかり忘れて議員を減らすことより増やすことを選んだ考えが横行していることが問題です。小泉議員が若いのに頑張っています。他の議員の声が聞こえないのは残念です。賛成にしろ反対にしろ各議員は自分の意見を持ってもらいたい。議論が深まる方が隠れている問題が浮かび上がると思います。