経団連会長に思う

経団連会長が就職活動について期間の撤廃を発言しました。現状に即した発言だそうです。私はに経営者側が採用についてハッキリとした指針を持っていないように思います。経営者側が優秀な人を取りたいのは分かりますが、何を持って優秀な人かは知らないように思います。中小企業では即戦力を求められますが、即戦力とは何でしょうか。1年以内に現場に立てることでしょうか。何のバックアップ体制もなく、仕事が出来るひとを指しているのでしょうか。大企業では何を持って優秀な人と呼んでいるのでしょうか。有名大学出身者を多く取ろうとしているのでしょうか。私には分からない事が多くあります。日本流の一括採用に無理があるようですが、なぜ一括採用が続いて来たかジックリ考えたことがあるのだろうか。確かに変動する世の中に対応していくためには多様な人材が必要です。その人達を適宜採用したいのは分かりますが、その能力は表面に現れたものを判断するだけですからある意味易しい事かも知れません。私は私企業の会社の方針に色々言うべきでは無いと思いますが、大企業と呼ばれる会社は若者に、社会に対して責任もあると思います。企業の利益だけを最優先にすることは誤った方向を導くことになりはしないかと危惧します。大学側も検討するべきだと思います。大企業よろしく大学側も一括採用方式です。私は4月入学と9月入学に分けて学生を取った方が良いのでは無いかと思います。4月入学に予定より多くの学生を取り、辞退する者、途中で止めるものなどを勘案して入学者を決めるよりも、2学期採用をすれば、より優秀な人を得られるのでは無いかと思います。受験生にしても9月入学が有れば、浪人生などはチャンスが広がるのでは無いのか、より問題意識を持って大学を選べるのでは無いのかなどと思います。会社選びも同じ様に考えます。何も4月採用にこだわらず、9月採用を考えていれば、慌てて採用人員を確保する必要はないと思います。必要ない人員をわざわざ確保する必要はないと思います。早晩止めていく人までを見越して取ることを止めれば、以外と適材適所の人が集まるのでは無いのかと思います。いまやろうとしていることは、現状追随をやっているだけで、会社人を育てる観点からはかけ離れているように思います。経団連会長が声を掛けるべきは他の方策を模索する方向では無いのかと思います。