マイナンバーカードに思う

政府はマイナンバーカードを推進しているようです。マイナンバーカードにいろいろ紐づけして推進するようです。私は年金手帳の代わりとして使う方が良いと思います。昔健康保険証が紙であったのがカードに変わった如く、年金手帳をマイナンバーカードに変えればよいと思います。年金が掛けられた期間、金額、などが社会保険事務所で分かるようになれば、年金お知らせ ハガキなどいらなくなると思います。健康保険証代わりになるという事ですが、仕事を替わる事が多い人は恐らく役に立たないでしょう。その他免許証代わりなど思われますが、警察官はどうやって免許の中身を確認できるのでしょうか。不思議に思います。政府からの交付金をスムーズに国民に交付するためなどとうたい文句は立派ですが、果たして今回のドタバタ騒ぎはマイナンバーカードが金融機関との連携が無かっただけであろうか。確かにマイナンバーカードが金融機関と紐づけられていれば、交付は容易であったかもしれません。しかし遅延した最大の要因は役所の確認作業にあった、と思います。申請先が国の機関に一元化されていたこと。確認作業が地方の行政機関に回されたこと。などが原因だと思います。こういう国民のこまごまとしたことをなぜ国がいちいち管理するのか、配布に関してわざわざ民間の出先機関を数百億かけて雇うのか、何でもかんでも管理したい公務員体質が如実に表れているように感じます。行政改革が菅政権の目玉のように報道されていますが、国が管理すべきことと地方が管理すべき事を分けることから始めた方が良いと思います。大阪都構想が行われようとしていますが、大阪都が行うべきことと、区が行う事をハッキリ分ける仕分け作業が開示されない所に住民の不安があるように思います。国が都道府県、国立大学などのこまごまとした予算配分を決めるやり方を、そろそろやめてはどうでしょうか。権限を維持し、言う事を効かせる、お上体質は変えるべきだと思います。ところで高速道路の渋滞は何故起こるのか。遅い車がいるから、だろうか。その為か追随する機能が最近の車につけられています。電車を引っ張るように前の車の動きに合わせる理論を唱える学者がいます。私が子供のころ、二十数台連なった貨物列車を見る事がありました。先頭の機関車が動き出しました。果たして同時に全車両動き出したかというとそういう事はありません。連結部に余裕がある以上ガタガタと波打つように動き出します。渋滞は極端に遅い車を除けば出口付近が混むからだと思います。出口付近の渋滞、インターセクションの合流が考えられます。出口で現金ではなくカードを使って支払う方法がありましたが、不正が多くなってやめてしまいました。それならとETCカードの普及を政府が補助金を出して行いました。また走行割引までしました。現在は休日割引程度になっています。同じことがマイナンバーカードにも言えるように思います。政府補助金を出してまでのマイナーポイント。その場しのぎの割引に似た便利さ。車での高速利用はETCカードは便利ですけど、果たしてマイナンバーカードにその便利さが実感できるだろうか。高速道路は進入道路は多いけれど、降りる箇所が少ないのが渋滞の原因だと思います。マイナンバーカードにいろいろ機能を付けて進入できる個所はありますが、実際の出口での役目は何もできないのではないのか、と思わせます。出口、地方自治体の機能をもっと充実させることの方が良いのではないのかと思います。マイナンバーカードによる年金管理、税務申告、は良いと思います。それとは別に健康保険証の生涯保険証は別に作るべきだと思います。昨今カードからの情報漏洩が問題になっています。銀行口座との紐づけは慎重になるべきだと思います。一つのカードに色々な機能を持たせるのは理想ですが、詐欺被害が後を絶たない現状を鑑みると被害が膨大になることが予想されます。その時政府は国民の税金を使って支払うのであろうか。自分で自分の首を絞めているようなものではないだろうか。焦るあまり何でもかんでも一気にやるのは危険だと思います。