バイデン氏に思う

菅政権はもう死に体の様相を呈してきています。例え選挙で自民党が勝っても菅総理はないでしょう。コロナ対処に対して政治家の判断決断はしていません。公務員的な事務作業の一環でしか物事を判断できなくなっているようです。自分がこうしたいと言うものが見当たりません。自分のスタイルはこうだからそのようにして欲しい。と言うのはあっても何をするべきかは見当がつかないようです。恐らく解散も無いでしょう。非常時に事務人的な総理を選んだのが間違いの元だと思います。安定した状態であれば規制改革などやれたかもしれません。ところで、アメリカの大統領バイデンさんは政治家のようです。年齢が80近くで大丈夫かと危惧されていましたが、その判断力は良くも悪くも白人系の、アメリカ的な考えを示しているように見受けられます。彼の側近がその様な体質かも知れませんが、トランプ氏とは価値観が違うようです。トランプ氏が古き良き時代のアメリカ的なドリームを実現させようと目論むのに対して、バイデン氏は戦前のヨーロッパ資本主義時代の流れをくむように見受けられます。悪くすれば冷戦時代の再来があるかもしれません。アメリカの方針に従うかどうか問われているように思います。トランプ氏は営業人的な感覚で臨機応変に対処できます。それ故に各国はある程度の我儘が通用できていたのではないでしょうか。ヨーロッパ諸国の首脳は、その臨機応変日和見的なその場しのぎのように感じられたかも知れません。ハッキリとアメリカンファーストと言っているにもかかわらず、真意をとらえかねていたように思います。トランプ氏はアメリカの開拓時代を良しと思っていたのではないのかと思います。それに対しバイデン氏は産業革命後の白人秩序を第一に思っているのかも知れません。日本を外国首脳一番に呼ぶ、中国と敵対する、イスラエルの交戦に他国の干渉を受け入れない、ロシアを批判する。アメリカはアメリカファースト的な、ヨーロッパ人ファーストのような考えがあるように思います。日本にとってはトランプ氏よりも厄介な人のように思います。日本が作り上げてきたアジア圏構想にしろTPPにしろないがしろにされかねません。中国の横暴は見過ごすことは出来ませんが、アメリカの威圧も日本人が嫌うものだと思います。世界大戦前のような雰囲気になってきているのではないのかと危惧します。経済分野においてアメリカ的な国を優先するような施策を取り始めてはいないだろうか。優先とは名ばかりで、他国をないがしろにしないだろうか、バイデン氏はその外見とは裏腹にアメリカファーストを推し進めているように思います。