国葬に反対です

安倍元首相を国葬にするそうです。いったい誰が言い始めたのでしょうか。国葬と言う国の大事を簡単に決めても良いのだろうか。安倍さんは歴代首相の中でも稀有な首相であったことは確かです。特に外交面での世界規模での活躍は目を見張るものがあったものと思います。日本を外交の面で各国に印象付けた功績は大きいと思います。しかし、国内においては外交の臨機応変と言う機敏さ、融通無碍的な態度が逆に影響し、行政府内に違和感を生むこととなり、知らず知らずのうちに忖度するようになってしまった。結果、裸のオオ様のような態度になってしまったのではないのか、と伺えます。このような事は沖縄返還を成し遂げた佐藤栄作元首相に見られた引退会見の様子に共通するもののようです。佐藤元首相も長期政権、親戚筋に当たるものと思います。佐藤元首相は沖縄返還と言う実績が在りました。一方安倍さんは外交の面の華やかさはありましたが、残念ながら何も実績がありません。記録に残せるものが在りません。国葬にしたところで、文章に残せるものが在りません。目に見えるものが無いという事で、安倍さんの政治活動自体を否定するものではありませんが、岸田首相の発言に歴代首相の中で一番長い首相を務めたから、と言うものが在りました。任期を変えてまで首相の座に固執したように見え、それを指摘した議員たちは何処へ行ったのでしょうか。単に長期政権が理由ならば、これからは安倍さんを超える独裁政治家が出てきた場合、国葬にしなければならなくなります。国葬にする理由付けが余りにも軽すぎます。岸田内閣の本質が垣間見えます。国葬にするのならば天皇陛下は勿論、各国首脳級も呼ばなければならなくなります。その警備、手続き、調整、費用などバカになりません。やろうとしている方がバカにさえ見えます。現在はコロナ真っ盛りの状態です。ただでさえ旅行、会食をなるべく避けようとしているのに、各国要人たちが集まって、マスクなしで、会食をしようと言うのだから狂気の沙汰のようにさえ思えます。パーティーを行ったという事が発端となり辞職するイギリスの首相より酷い。国葬に呼ばれてもオンラインで参加という事になるでしょうが、何をやりたいのか結局訳が分かりません。岸田内閣は何もしない内閣です。其の方が減点が無く無事に過ごしてきました。岸田内閣は偏差値内閣です。如何に点数を取るのか、ではなく如何に減点されないか、如何に平均点を下回らないか、を目標にしている内閣のようです。その岸田内閣が政敵が居なくなった途端、減点を気にする必要が無くなった途端、常識はずれの事をしようとしています。何も言われない今を狙って、何も言わせないように発表しました。野党も何も言いません。自民党内も言いません。TV解説者が少し言いました。火事場泥棒のような態度からの国葬に反対です。岩手県での小沢さんの発言に異議を唱える人たちがいましたが、真っ当な発言だったと思います。安倍さんの死を冒涜するものではありません。いつから日本人は表面面を繕うようになったのでしょう。もっと深い哀惜の念を慮るべきだと思います。それと政治活動、政治信条は区別するべきだと思います。それが自立した日本に繋がるものと思います。死を政治利用するのは止めていただきたい。首相在任中でも国葬は行っていません。むしろそのことから戦争の目が生まれてきさえしました。今は国葬に反対と言えば非国民のように思われますが、私は国葬に反対です。