NHKテレビを見て

NHKクローズアップ現代を見ました。銀行が個人向けカードローンを貸し付けているとのことです。複数行が個人にカードローン融資を持ちかけるというものです。確かに急な出費に手軽なカードローンは便利です。昔のサラ金とは違い違法な金利、福利は無いのかも知れませんが、払える限度額を無視した契約を薦めているようです。借手責任は勿論あります。しかし、今やっていることはバブル時代、またその後のサラ金業者がやっていた事と変わらないように思います。テレビを見ていると案の定銀行とサラ金業者が昔のように二人三脚で個人からむさぼり取っているように思います。昔はサラ金業者が表に立って回収を行い銀行が裏でお金を回していました。私の知人などは、銀行にお金を借りに行ったらサラ金業者を紹介されました。銀行とサラ金業者の癒着が問題になったのに今また再燃しています。今度は窓口は銀行で与信はサラ金業者という構図のようです。そのうち銀行で借りられなくなるとサラ金業者に走るのが目に見えています。個人破産が進み社会問題化しつつあるようです。銀行員と言えば、お堅い職業で地域でも優秀な人が務める会社というイメージが有りますが、やっていることは自分の手を汚さず他人の褌で角力を取っているようです。自分は何の痛みも被らず利益だけを貪っているようにおもえてなりません。地域経済に根ざした貸金業、将来を見据え育つ会社を応援する銀行だったのではないのでしようか。金利も4%-15%位ですが個人融資は15%ぐらいです。一体どなたが4%の融資金利なのでしょうかね。お金の儲け方に、個人に負担を強いるやり方が有ります。電気ガスガソリンなど石油の高騰を理由に値段に転嫁する方法、国の財政事情によりる税金の値上げ、大企業が下請け会社に払うお金、等々公共性の高い業種は特にそうしがちです。銀行も公共性が高い業種です。ただ単に利益を貪るだけではいけないと思います。安易な金利の転嫁に走る会社、自助努力を怠った会社は東芝だけで十分です。確かに日銀の金融政策がお粗末なのは否めませんが、それを言い訳にしてはいけないとおもいます。これから先世界情勢が不安定なのは確かです。それを見据えて対策を打って行かなければなりません。日本一国の問題ではありません。ましてや一個人をあたかも貶めるような銀行のやり方は利己主義以前の問題だと思います。日銀もいい加減マイナス金利をやめたらどうですか。会社発展には何の影響もありません。むしろ銀行のように他人いじめを生んでいます。金利政策は本来裏方の政策だと思います。地震災害、オリンピック、等公共事業で湯水のごとくお金を投入している割には景気観が全国には広がっていないように思います。私は個人の性向が変化してきているのでは無いか、と思います。昔は安定や将来展望を見据えてお金を借りるにしろ貯めるにしろ考えていましたが、今は今だけを、今しか見てないように思えます。今現在のお金、今だけを乗り切る政策、今良ければ問題ない、というふに将来、先先、これから、などは会社にしろ個人にしろ議員にしろ無いのでは無いのか。日本は社会主義国ではありません。昔は良くも悪くも個人主義、家主義だったと思いますが、いまは利己主義、孤立主義の傾向にあるのではないのかとおもいます。日銀の金融政策ばかりに負担を負わせず、規制緩和よりも一歩進めて規制の見直し、国内基準を国際基準準拠に切り替える等お金をかけずともやれる事はあると思います。