黒川検事正に思う

黒川検事正が辞めました。皆さんの批判の的になっています。私は少し変わっているので違う見方をしてみます。外出自粛要請期間中に集まった、ということですが、確かに三密です。やはり自粛すべきであったと思います。賭けマージャンを行ったということです。金額が正しければ、私の感覚から言えば、点数に対し一、二円程度の掛け金のように思います。大学生であればその様な、それ以上のレートで麻雀をすることも珍しくないと思います。内輪の遊びの範囲であれば問題ない金額と思います。検事正という立場を考えると何とも言えないかも知れませんが、目くじらを立てるほどの事もないと思います。ただ定年を延長してでも検察に残る法案を審議しているときの行動ではありません。それよりも気になるのは相手が新聞記者関係であったこと、です。そしてそれが外部に漏れたことです。週刊誌を読んでいないのでわかりませんが、盗聴まがいの事が行われ、政権側にダメージを与えようと考えたものではないのか、などと考えます。自粛要請に対しパチンコに出かける人、県外に出かける人が居ます。人は自己判断で色々なことをします。黒川さんも自己判断で行動されたものと思いますが、公的立場をもう少し考えるべきであったと思います。私にはむしろ、わざとこのことをリークさせたのではないのか、と思えます。法案が通らなかったこと、反対意見が大きくなったこと、政権運営に批判が集まる事を避ける狙いもあったのではないのかなどと推量します。安倍政権は誰がかじ取りをしているのかわからなくなっています。安倍さんが責任者ですが、今は行政機関側とそれを取り巻く政治屋の意見の方が強くなっているように感じます。モリカケ問題から安倍さんは、逆に行政側に意見を言えなくなってきているのではないのかなどと思います。OBの検事たちが反対意見を述べ始めたころから、行政側が旗色を変えたものと思います。それからすぐの審議停止、問題事件など事の進み具合の早いこと。黒川さんはかなり検事にしては異色で、行政側としては使い勝手が良かったみたいです。その使い勝手を求めて定年延長を求めたものではないのか、と思います。私の見方は、行政側、取り巻き政治屋にいいように扱われ、審議が滞るとあっさり切り捨てられ、落とし込められたのではないのか、などと邪推します。行政側と癒着している政治屋をあぶりだすことこそ、大事だと思います。安倍政権は自浄作用をなくしてしまったように思います。学生気分の政策ばかりを連発しています。戦時中配給米だけを食べ、闇物資を食べなかった裁判官が餓死したそうです。外出自粛要請に従わなかったものをとっちめるのは止めましょう。趣味の範囲で楽しむ賭け事には目をつむりましょう。しかし内輪の秘密を暴き出す機関、そうさせた者たちは調査が必要です。