石破さんに思う1

自民党総裁選が有ります。石破さんは公平正直などを掲げていますが、果たしてどうだろうか。野党張りの情に訴えるつもりであろうか。自民党会員の選挙ですが、そんなものに関心があるのだろうか。野党でさえ上手くいかなかったものになぜ固執するのだろうか。確かに安倍政権の政治体制には疑問の余地があります。だからといって自民党会員にそれを訴えても無駄なような気がします。もし政治を変えたいのであれば、むしろ自分の主張してきたことを改めて問うかたちにした方が良いように思います。防衛問題に関しては安倍さんよりもタカ派だと聞いています。色々な意味で問題提起するほうが日本の為にも良いのでは無いかと思います。防災省などと俗な名称は一般人には分かりやすい物かも知れませんが、私などには俗物感がぬぐえません。何をどうしたいのか。何に向かって行くのか。何があるのか。豊臣秀吉は泣かぬなら泣かしてみよう~。徳川家康は泣かぬなら泣くまでまとう~。などの言葉がありますが、石破さんは織田信長の言葉の覚悟があるのだろうか。一般論の言葉遣いでは秀でていても、果たして心に訴えるものが有るだろうか。公平正直など今の世の中に果たしてあるのだろうか。企業は不正を繰り返し、誤り続けますが止む気配は無く、協会は旧態依然の態度をとり続け、公務員の暴走はとまらず、むしろ正当化さえしようとし、大学でさえも不正操作を適正だと判断する今の日本社会にあって、政治家だけが、例外であるはずが無い。そこを私だけが追求できるとでも思っているのでしょうか。野党にしても公明正大を問われれば怪しいところは多く有り、矛先を向けられれば口をつぐむ議員は過半数を越えるのでは無いのか、などと思ってしまいます。自分が捨て石になる覚悟なら、堂々と持論を展開してもらいたい。公明正大正直などのような抽象的な言葉遣いよりも具体的内容を一点集中して議論してもらいたい。私などは憲法自衛隊を銘記するのは反対です。自衛隊を銘記するのは将来紛争解決の手段として使われる恐れがあるからです。不都合があるとき使われる超法規的措置なるものです。それが常態化し無いかと心配です。そして徴兵制の復活です。日本には兵役の義務はありませんが、韓国には有ります。他の国々にも有ります。省庁よりも上になった自衛隊が徴兵制を強要するのは当然の成り行きに思えます。世界は未だに戦力を大事に思っています。懲りたはずの戦争にまた向かっていこうとしています。人は羮に懲りて膾を吹く、状態から喉元過ぎれば熱さを忘れる、に変わります。最近は今が良ければ良い、自分が良ければ良い、親であれ、子であれ、夫であれ、自分以外は赤の他人です。こういう世の中にあって公明正大正直などのお題目は般若心経のように思われます。それよりも憲法論議なら憲法論議を喧々諤々、泣かぬなら殺してしまえ~ぐらいにやってもらった方がインパクトがあると思います。恐らく石破さんは負けるでしょうが、何か残してもらいたいと思います。何も残らず政権に人を送り込むだけの行為でしたら、政権腐敗の片棒をかつぐ事だろうと思います。