安倍さんの総裁選挙に思う

自民党総裁選は安倍さんが勝ちました。議員票にしても、党員票にしても石破さんは予想より良い結果だったと思います。地方党員票だけをみると、互分の戦いとみても良いのでは無いでしょうか。それだけ安倍さんの政治姿勢に疑問を持っている人が居ると言うことでは無いのかと思います。昔々であれば、天変地異がこれだけあれば政治が悪いからだとなり、政権が変わっていたことでしょう。政権側の徳が足りない、姿勢が悪い、市井をないがしろにしているなどと、批判が起こったことでしょう。この批判が石破さんに投票した人達の意思表示では無いでしょうか。私は思うのですが、もし石破さんが第二自民党を結成すれば、野党第一党になるのではないでしょうか。国民民主党の代表選挙も有りましたが、誰も関心が無かったようです。もし野党が石破さんを担げば政権交代になるのでは無いでしょうか。昔小沢さん鳩山さんが政権を獲得したように。石破さんはそのようなことはしないと思いますが、第二自民党になりたい人達は野党の中に沢山いると思います。その人達を取り込めばどうなるでしょうか。安倍さんはそういう人達を入れないよう踏み絵を踏ませるでしょうが、益々安倍一強を強固な物にし、頑なな政治をしてしまいそうに思います。ところで国会議員は国民の代表です。狭く言えば県市の代表です。国会議員は県市の市井の意見を代弁しなくてはいけない部分もあると思います。それならば国会議員はもう少し石破さんに投票すべきだったのでは無いでしょうか。根回しが効いて安倍さんに投票したものが多く居たと思いますが、真に県市の代表と言う自覚があったのでしょうか。長いものには巻かれろ、は確かに大切ですが、派閥は止めたはずでは無かったのではないでしょうか。とにかく3年すればお鉢が回ってくるなどと想い、プーチン大統領とネドべージェフのような関係にならなければ良いがなぁ、などと思います。私は安倍さんは政治決断をまだどの段階でもしていないと思います。北朝鮮問題でも裏会談はあってもアメリカ韓国任せのようですし、ロシアとの会談でも意見は言うが、提案に対して提案で答えているに過ぎません。中国に対しても経済界の意見第一で事に当たっているように思います。中国でもロシアでも北朝鮮でもそれらの国は今が一番政治的に安定している時だと思います。この時に何らかの政治的結論に達しなければ、次はいつになるか分からないのでは無いでしょうか。政治決断が求められる時だと思います。アメリカは逆に政治的に不安定なときだと思います。安易に妥協せず先々を見据えた決断が求められると思います。安易な妥協は当のアメリカからも先々馬鹿にされかねません。日本が鎖国から開国したときに結んだ不平等条約のためにその後どれ程の苦労を重ねたか思ってみるべきです。不平等だからといっても、世界はそうですか、とはなりません。しっかりした信念の元事に当たってもらいたいと思います。