岸田、石破さんに思う

 菅内閣の組閣が始まりました。当たり障りのない人事、続投の職、から公表されています。問題は岸田、石破さんの処遇でしょう。私は岸田さんに幹事長、石破さんに防災相をやってもらいたいと思います。岸田さんは今回2位になりましたが、まだまだ実力人気ともにありません。発信力が足りないと思います。迫力のなさが信念のなさにつながっているように感じられます。正確な答弁、当たり障りのない受け答え、平均的な感性、政治家としては良い人と感じられますが、実行するとなると相手を脅してまでもやり遂げるしたたかさがないようです。その点、菅さんは当たり障りなく対処はしますが、相手にプレッシャーをかけるコツを知っているようです。石破さんはワンチームの在り方を考えてもらいたい。自民党内にあって、憎まれ役を演じているつもりかも知れませんが、それが本当に憎まれてしまっています。指摘すべき点は指摘し、守るべき点は守るという切り替えがうまくないように思います。若手ならいざ知らず、ベテランなら批評するからには答えが必要だし、その解答式も示さなければならない。答えが正論でも、どう解決していくかが示されなければ、綺麗ごとで終わってしまいます。そういうことが多いのではないでしょうか。また相手を攻撃するとき、守るべき時の判断が、自分基準のみに頼っていないだろうか。権力を持っている大臣クラスを攻撃するのは良いとしても、平議員を議論で打ち負かしても五月蠅いやつになってしまうでしょう。また政権が危ういとき、批評ではなく、解決策を提言するほうが返って良い方向に向かいます。悪役とは主役を如何に引き立てるか、どこまで主役を食えるかであって、主役を引き下ろすことではありません。主役と同等の力が無ければ務まりません。石破さんは主役を如何に引きずりおろそうか、という姿しか見えません。共に切磋琢磨して盛り上げていこうという姿勢に欠けているように感じます。勿論いつまでも悪役を演じ続ける必要はありませんが、共演しているという共感が無ければ首相という位置には付けないだろうと思います。自民党内を見ても次期首相の器が見つかりません。地方票ばかりを当てにするのは失望を生む結果しか見えてきません。河野さんも頑張っていますが、他の人の失敗までも受け入れる余裕がないように思います。上に立つものは自分の失敗はもちろんですが、下の失敗も受け入れる事が大事になっていきます。下の者は自分の失敗を自覚していることが多いものです。それをカバーするのが上の者の務めだと思います。それだけの器量があるかないかで、ついていくか見放すか決まります。清濁併せ吞む器量が必要になってくると思います。次期解散において、老人は退出してもらうべく若手は頑張るしかないと思います。菅さんが総理になっても良い意味では安倍政権の引継ぎ、悪くすると公務員の萎縮を招きかねないと思います。棚から牡丹餅に浮かれすぎなければよいと思います。政治主導で行政機関を主導していくのは良いとは思いますが、上手の手から水が零れ落ちなければ良いが、と思います。一年の任期を自分の人気と思ってやればそれなりにうまくいくものと思いますが、色気を出したときは老人の集いになってしまうかもしれません。どちらにしろ野党側は烏合の集まりです。それよりも公明党に代わる第三の政党に期待を寄せる方が良いと思います。