赤字病院経営に思う

病院経営が危機のようです。コロナ対策のため経費が大きくなり、また患者の来院、看護婦の確保が難しいようです。コロナに対応している病院ほど経営はもちろん人的な面でも疲弊しているようです。この病院の危機をどこに求めていくのか、病院関係者の動静が気になります。コロナ対応を行う病院関係には、それなりに金額的に賦課金をつけるようになっていますが、通常の患者数の減少により病院の維持さえ難しくなりつつあるようです。意地悪な意見を言わせてもらえば、コロナ以外の国の医療費がはからずもだいぶ減ったのではないでしょうか。皮肉を言っている場合ではありませんが、これからの病院経営を見直す時期だと思います。国の予算に占める医療費は老人の増加に伴い増加しています。人が長生きをすればするほど、生きながらえるほど、あとに残された者の生活が苦しくなります。昔の姥捨て山の事を考えてしまいます。コロナ対応により経営戦略を変える必要に迫られています。今までのように医者になったら病院を経営したいという夢を変える必要に迫られているように思います。つまり地域に密着した病院と、専門病院と、病床施設のみの病院に区分けしていく必要があると思います。ドイツではかかりつけ医の制度があるようです。日本では個人病院でも入院施設が在りますが、そういうのは止めて、入院施設専門の病院を新たに作る事が必要なのではないでしょうか。老人介護では、在宅介護、通所施設、入所施設などすでに区分けされています。一般の病院にもこの区分けが必要になるものと思います。医者の人たちが病院経営に手を出す時代は過ぎたように思います。病院であれば倒産などないと高を括って始めるのは間違いです。医者は技術者です。それと経営は別物です。それを理解出来ていない医者の多いことか。奥さんに看護婦の見張りをさせ、患者に文句を言って済ませる時代は終わったとみるべきです。地域医療に密着した初期対応のできる医者、専門に特化した総合病院、地域病院の病床施設などを設けた綜合病院、などに変えていく必要があると思います。病院の危機が言われていますが、コロナの影響もありますが、遅かれ早かれやって来るものと思います。コロナのため四人部屋を一人で占有したため病床代が稼げない、薬の処方のための来院者が少なくなったなど、もう一度自分の立ち位置を見て、どの位置に立っているのかを考えるべきだと思います。コロナ対応に追われている現状を見れば、熱心な病院ほど大変なのは分かりますが、これからは経営戦略を変えていく必要があると思います。国の方も医療の在り方を見直す必要があると思います。医者になるために多額のお金がかかります。大学の学費の在り方、民間企業と大学のコラボレーション企画にも門戸をもっと開放するべきだと思います。学閥、所管などの縄張り争いはやめて、グローバルスタンダード経営に持っていくべきだと思います。