女性作家塩野七生さんを見て思う事

NHKの番組で女性作家の塩野七生さんと言う方が、コロナ下における生き方、リーダーのありかたなどを話しておられました。久しぶりに芯のある方を見ました。こういう女性がイタリアで生活しておられるとは、思ってもいませんでした。やはり女性は強いものだと思いました。今の日本に芯のある人物がいるのだろうか。リスクを取る政治家がいるのだろうか。そこで言っておられたことで、自由とは、失敗してもやり直すことができる社会であり、失敗を認めない社会ではない。減点主義など失敗を数える日本の方式は止めるべきである、などのようなことをおっしゃっていました。社会に出れば知らない事ばかりです。しかし失敗を恐れるあまり、新規の事には手を出さない、傍観するだけの者がいます。また手を出して間違いを犯すとそれを咎め、見放す傾向もあります。そのことを繰り返すと、人間不信、社会不適応などになっていくように感じられます。お互いの傷をなめあう仲間で集まったり、気の合うものだけが出入りできる社会を作ったり、と村根性になりかねません。コロナ下においてコロナ優先、経済優先、病院優先、政治優先がお互い引っ張りあいをしているように思います。一都三県に緊急事態宣言を出すそうですが、他県の私からすれば、どうでも良いように思われます。東京の人達の行動をどうにかしてくれというのはあります。罰則を設けるというのがあります。罰則には補償を付けなければいけない、と言うものもあります。罰則とは何でしょうか。何か悪いことをしたのでしょうか。周りの人達と違う行動を取ったら罰則を受けるのでしょうか。感染症対策に従わないからでしょうか。政治のお粗末に付き合わなかったからでしょうか。政治家の不始末を尻拭いさせるために、補償と言うわずかの飴を与え、罰則と言う強権に従わせるのが理屈に合っているのでしょうか。どこでの感染が最も危険であるかの検証もなしに、飲食店を指名するのは間違っているように思います。コロナ優先では、東京都のみの外出自粛要請で近隣県は収まってくるように思います。大阪府が今回加わっていません。感染者の急激な減少はないようですが、増加が鈍っているように思います。感染者の増加が本当に問題なのだろうか。これがWITHコロナではないだろうか。本当の問題は病院関係がひっ迫している事なのではないだろうか。ひっ迫するから感染者を抑えなければならない、だから外出自粛要請をしなければならない、と言う論理ですが、本当ですか。病院関係がひっ迫しなければ、外出自粛要請を要請しなくても良い、となります。病院関係をひっ迫させない方策を十分取ったうえでの緊急事態宣言だろうか。ICUに入った患者はどのくらいで出られるのだろうか。出た後のリハビリにどれくらいかかるのだろうか。これらを含めるとそう簡単に重症者が減るとは思われません。ここにも役割分担の病院を配置すべきではないのか。感染者の症状に合わせた宿泊施設をキチンと用意して、コロナ感染症の知識のある者が観察し、症状が変われば転院できる態勢を作らない限り何時までもコロナ病院体制は変わらないように思います。人との接触八割削減を言った何処かの教授がまた何か言っていますが、政治家は具体策を持たなければいけません。飲食店に時短要請をするのは良いとしても、物理的な方策も取らなければ反感を買うのが落ちのように思います。何故我々だけが目の敵にされるのでしょうか。コロナ患者を受け入れる病院、コロナ患者を拒める病院があるのに、飲食店は拒めない。だから時短営業ですか。それよりも適度な人数で営業できる態勢を取らせてほしいと思います。物理的に人出を減らすには公共交通機関、電車の本数を減らす事ではないでしょうか。人が立ち寄りたいところだけを狙うかの如く自粛を要請するのは、一番簡単で策が無いように思います。罰則を設けるのは一番よくありません。飲食店ばかりを攻撃するのは反感を買います。病院のひっ迫は分かりますが、もっと連携を密に取り組む体制づくりをするべきではないでしょうか。政治家の一貫性のない政策は諦めならまだしも、怒りに変わる日も近いのではないでしょうか。