コロナに思う19

緊急事態宣言が終わりそうです。皮肉なもので、緊急事態宣言地域の感染者数だけが下げ止まりを見せています。人口が多いので仕方がないのかも知れません。コロナウイルス対策を始めて一年がたとうとしているのに、未だにしっかりした対処方針を決め切れていないように思います。軽症者病院、重症者病院、回復期リハビリ病院、などの役割分担さえうまく機能していないように思えます。今更ながらにコロナ検査数を増やします、変異ウイルス検査も増やしますなどとのたまわっています。変異ウイルスなどの検査は簡単には増やせない、と専門家が言っているのに、40パーセントにします、と平気で言う。ある企業がコロナ感染の有無、変異ウイルスの識別ができる機械を作ったそうですが、それを導入するにしてもまだまだ時間がかかるように思えます。ところで、コロナ感染ルートの主な原因は確定しているのだろうか。東京都などは時短営業に従わない店舗に強制力のある執行をしようとしていますが、何かしらの意図さえ感じさせます。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いではありませんが、自分に逆らうものは許さないような気がします。今、宮城県でコロナの増加認められます。この事案をもっと研究するべきだと思います。大学の研究材料にはもってこいの課題だと思います。宮城県で起こっていることは、沖縄、北海道などでのクラスター発生と同じようなものだとは思いますが、これ程典型的に感染源、ルート、感染対策を確認出来る失敗例を見逃す手はないように思います。東北震災10周年記念式典、GO TOイート割引券、首都圏からの移動が容易など、感染者数が一桁の時もあったのにいきなり増えてしまった。変異株のコロナウィルスのせいでもありますが、如何に感染力が収まらないか考えさせられるものがあります。国にしても経済の何をしたいのかわからない。コロナウイルス対策のため飲食業界が疲弊しているから緊急事態宣言を取りやめるのかと思いきや、都の方は摘発に乗り出す始末。確かに無制限な時間営業は問題が在りそうですが、規制時間内の許可をもっと認めるべきだと思います。一律に8時までを9時までにする、というのはそれこそがエビデンスのない行動だと思います。実験的に地域を限って、店舗を限定して営業させてみて感染状況を確認できる態勢を整えて飲食による感染状況を把握してみるのも良いのではないのかと思います。感染症専門家というのは如何に感染状況を抑えるか、が問題であって、感染状況を分析、感染因子を探ることを目的としません。それらは別の大学等での研究課題なのかもしれません。ましてやコロナウイルス対策などは論外の問題です。これらは政治家の役割だと思いますが、それさえも感染症専門家のせいに今はしてしまっています。一刻も早く宮城県で起こったことを分析して、何が誘因となり、何処から因子が着て、どういう場所で感染が広まったかを突き止めて欲しいものです。私は都市部の人達にコロナウィルスワクチンを先に打ってもらいたい。一けた台の、一人もいない感染者数の県にワクチンを打っても意味が無いように感じます。