コロナ情報発信に思う

東京は感染者が止まりません。3,4千人は当たり前の状態になっています。これは緊急事態宣言後の数字です。今更期間を延長しても変わらないかもしれません。これを緊急事態ととらえるのかどうか。これこそが集団免疫獲得状態なのではないのか、とさえ思います。感染者数が増えれば医療機関がひっ迫するとのことですが、緊急事態宣言は4都道府県で求めるのに、医療体制は各県単位で未だに行おうとしています。広域医療体制はどうなったのでしょう。感染症対策は東京においては失敗だったと思います。各個人の道徳観に頼りすぎ、行政機関の対応のまずさ、政治家の手腕のお粗末さ、有識者の独りよがり、これらに人々は見切りをつけ始めているようです。対応の仕方の失敗は許せるけれど、後追い対策では憤りしか起こりません。諸外国と比べて日本は感染者数が少ないというのは在りますが、それが公的機関の頑張りによるものとは到底思えません。東京都の感染者数は向こうからやって来る人の検査数であって、試験的にとらえた数字ではないと思われます。休日4連休、学生の夏休み、お盆の里帰り、などのために積極的に検査を受けた結果の数字だろうと予想されます。今は無症状の人達が東京にはあふれているとしか思えません。それを人流を抑制することが一番のように言うのは時機を逸しているように思います。感染者数に一喜一憂するよりも、家庭内感染に気を配るべきではないのか、と思います。一時期のコロナクラスターの発生源を突き止めようとの動きは、二ケタ台の県では有効かもしれませんが、いち早く取りやめた東京都はこの事を知っていたのではないのか、とさえ勘繰ります。軽度の感染者は自宅療養でとのことですが、それも仕方がないのかも知れません。しかし、やはり政治家のメッセージの仕方が悪すぎるように思います。言っている事はその通りだと思いますが、緊迫感がない、医療機関に対してのメッセージがない。感染症専門家は対策が主な作業であって、実務を担う医療機関には政治家が口を出すべきなのに、どこかの医師会、大学病院関係者でごまかしている。さらに驚きなのはオリンピック、パラリンピックを中止しようとの動きがある事です。これに一部野党さえもが乗りかかっています。オリンピック、パラリンピックは開催した以上これはもう国際公約に等しいと私は思います。幸いにもまだ選手関係者から一般市民に感染者が出たということはないようです。逆もないようです。政府はお祭り騒ぎのオリンピック開催をやっているのに、コロナ自粛などやっていられない、などの言葉が在りますが、日本人の一体感がなくなっているようです。相手を思いやる心もなくなりつつあるようです。日本人としての誇りが無くなりつつあるように感じます。日本人選手というと東洋人の顔を思いますが、大坂なおみ選手をはじめ、陸上柔道アーチエリーといわゆるハーフ、帰化した人と呼ばれる人たちが出場し、頑張っています。私はこれこそがグローバルな社会だと思います。心ない人の批判にくじけず頑張ってもらいたい。口ではグローバル化を唱えながら、態度は利己主義そのもののように感じます。個人の利己主義は大目に見るべきであり、日本人はそれには寛容であると思います。ジェンダーにしろ個々の生き方は多様性があってしかるべきだと思います。その個人の利己主義をあたかも一般論にすり替えるかのように言い放つのはどうであろうか。グローバルスタンダードとお題目を唱えている輩こそが一番危ない。コロナは世界地図を塗り替えようとしているように思います。アメリカの世界戦略に気を付けるべきだと思います。アメリカ追随のグローバルスタンダードは考えものだと思います。はてさてと、若者にワクチンを打ってもらうにはどうやったら良いか、の議論が少ないように思います。簡単なことだと思います。ワクチンを打った経験を報道する事です。二回目を打った後の症状を人々に語ってもらう事だと思います。結果的に大丈夫です、と言うのではなく、結果に至るまでの過程を話してもらう事で必要以上の心配がなくなると思います。いずれにしても情報発信が少ないように思います。