イスラエルと米国とハマスに思う

米国のバイデン大統領がイスラエルに行きました。エジプト、ヨルダン、PLOとの和平交渉に臨むつもりだったようです。しかしガザ地区の病院破壊でその話し合いが頓挫してしまいました。イスラエルの攻撃ではなかったように思いますが、運が悪い。日本では、今は何を起こそうともイスラエルが悪者になるようにとらえられてしまいます。音楽祭の人たちを人質に取っていることも、ガザの住民を盾に使っていることもハマスが悪いように思いますが、それでもガザ地区を攻撃すれば非難を受けるでしょう。各国、パレスチナ人は対立を回避する術を持っていないようです。米国はイスラエル側に立ってのガザ地区侵攻、和平交渉に臨むつもりだったようですが、元々無理があるように思います。イスラム教という民族宗教的な色合いが強い宗教観を、急速に自由主義的な宗教観に変えようとして民族意識を掘り起こしてしまった、と思っています。日本の大戦もそういう一面があると思います。今までの文化、価値観を否定するかの押し付けはアイデンティティーを否定するものととられかねません。イスラエルの行動が世界に及ぼす影響は大きと思います。第三次世界大戦の始まりとさえ噂されています。テロ集団との交渉は原則行わないのが、西欧諸国だと思います。オスロ合意の様なことが出来ればよいとは思いますが、後は人質解放とハマス脱出を交換条件にするしかないのかもしれません。私はイスラエルの周りの国々との交渉よりも、なぜイランに行かないのかと思います。イスラエルの進行を既定のものとするからそうなるのであって、人質解放ハマス追放を思えば、イランに送れば解決の糸口があるように思います。今回裏でイランが糸を引いているように言われていますが、本当だろうか。どっちにしろイランとの交渉がバイデン大統領の起死回生になるように思えます。日本は石油のためかどっちつかずの反応をしてしまいました。アラブ諸国の事を思えばパレスチナの事を酷く非難することはできません。しかしながらイスラエルは金融市場に影響力があることも忘れてはいけません。石油で苦労するか、為替で苦労するか。日本はイランと友好関係だと言われていましたが、その仲立ちをするぐらい外交に強ければよいのに、などと思ってしまいます。第三次世界大戦、民族紛争にならないようにと願います。