一人前とは

一人前の仕事とはどういうことだろう。私は新人が一人前になるとき気を付けるべき事は、丁寧さ、迅速さ、正確さ、で、それができて初めて一人前になれると思います。新人に仕事を教えるとき、経験の差で教える内容の理解度が違います。その経験は熟練者から見れば取るに足らないものですが、新人は仕事を安易に考えがちです。分かっていることでも丁寧に作り上げることがまず大事です。誰でもがキュウリを栽培して成らせ食べることが出来ますが、見た目が良く曲がっていない粒のそろったキュウリを沢山作ることはなかなか出来ません。丁寧に造ることで工程、管理が理解できるものと思います。迅速さですが、丁寧にする余り大事なところと、そうでないところを区別できない人がいます。そこにスピード意識を持たせることで、何を優先し、何を後に回し、削るか理解するようになると思います。作業の進め方で、ここから個人差が出始めます。要領の良い人は苦も無く出来るようですが、そうで無い人は意外と難しい様です。前回はああしたのに、今回はこうするのか。なかなか納得しない場面が出てきます。前回も今回も同じ様な方法を行う方が良いのか、違った方法論を試した方が良いのか、ケースバイケースの要素が強くなりますが、安易に同じ一つの方法を踏襲するより、色々な方法を試してみる方が仕事の理解力を高めるには良いのでは無いのかと個人的には思います。最後に、他人に渡す仕事は正確で無ければならないと思います。これは日本人が大切にする、他人を信用する、思いやるなどと関係すると思います。あの人の仕事なら、と言われるのが褒め言葉になるようになると良いと思います。どこかの会社のように、データ改ざんしてごまかすようになったらお終いです。信用も信頼も何も残りません。ただの利害関係だけです。これら三つのことが一応出来るようになったら一人前と私は思います。完璧に出来るようになるにはまだまだだと思いますが、そういう事に気を配ることが大事で、その気配りを新人には期待するものだと思います。できあがりだけを気にする、独りよがりの理解、他人を無視し自己を押し付けるなど自己本位を持つ人はサラリーマンにはなかなか難しいと思います。しかし誰でも一度はサラリーマン生活を経験して欲しいと思います。そこでの経験は人間の集団生活の基礎を示していると思います。何もサラリーマンだけが人生ではありません。個人企業として立派にやっているひともいます。私が揚げた三つのことが全てではありません。私が勝手に思うことです。突然ですが、なぜ野党は内閣不信任決議案を出さないのだろうか。麻生さんの問責などをだしてお茶を濁そうとするのでしょうか。解散されたら困る、などと本気で思っているのでしょうか。衆議院議員の安泰を願っているのか、自民党におもねっているのか、と思います。十中八九解散は無いようです。今やれば自民党が負ける公算が強いのは自民党議員の方がよく分かっています。野党はなぜこの機を逃すのか分かりません。なぜアピールをしないのか分かりません。丁寧に質問する余り、スピード感が無い。その為何が大事で何を優先させるべきかが掴めていない。正確に国民の意識が掴めていない。相手の自民党しか見て居らず、自分の立ち位置さえ分からないようになってしまっているようです。解散権は総理にある、とよく言われます。その事を野党の皆さんは鵜呑みにしているのでは無いでしょうか。解散するのは総理の特権かも知れませんが、解散を誘うのは野党の特権であるべきです。その事を行使しない野党はただの野集に過ぎないと思います。香港の群衆にも劣るものかも知れません。G20などを目前に控えているからなどと甘いことを言うつもりなら、いつまで経ってもお鉢は回ってきません。自民党議員の誰もが同時選挙が無いことに胸をなで下ろしているのが分からないのでしょうか。一人前になれない野党だと思います。