安倍さんの解散に思う2

安倍首相が解散をしました。色々解散に名前を付けているようですが、私は邪魔者は消せ、のように思います。安倍政権下で問題を起こした人を今回の選挙で切り離し、嫌な質問を繰り返す人を弱体化させ、自民党内部派閥でさえ押さえこもうとでもしているかのように思います。消費税の目的税を盛り込んだ案は、民進党の前原議員の案を奪ったかのように自分独自の案のごとく発表しました。民進党の前原議員潰しです。私は消費税の目的化は賛成ですが、それまで何の前触れもなく唐突にはなしを持ち出されるのは違和感を覚えます。消費税の増税は避けて通れないものと思いますが、どこかの党、議員は今は景気などを考えるとその時期ではないと言っています。それではいつになったら良いのでしようか。バブル時代の様なインフレ時期を期待しているのでしょうか。もはやそのような時代はなく、あえて探せば戦争しか無いと思います。北朝鮮がそういう時期を作ると思っているのでしょうか。消費税の増税は当たり前のこととして国民には浸透していると思います。むしろそれを遅らせることによる損害の方が私には気にかかります。私にすれば消費税増税は解散の争点にはなりません。既定路線です。増税した後の景気、使用先などを国会で議論してもらいたい。それからスキャンダル問題で足を引っ張った議員を切り離し、公認を減らす算段でもしているかのように思います。選挙資金を十分確保出来ているのか怪しいと思います。慌てて経済界に協力をお願いしてまわっている様です。都会では過熱気味の景気を元手に資金を調達しようと思っているのでしょうが、そう簡単に集まるとは思えません。MO、KE問題隠しと言われています。流れが少し良くなりつつあったのが、逆に作用するでしょう。安倍さんは根がまじめなのかまともに受けすぎるように思います。それが災いしてか、しつこい相手は苦手なようです。結局つぶしにかかるようです。しかしこれでいつまでもこの問題はくすぶり続けると思います。自民党内部にもはや次期首相候補がいません。昔は野党が怖いというよりも、自民党内の競争が大変だったと思います。しかし今はまともな競争相手すら居ません。今回この突飛な解散で愚痴は言ってもだれも文句を言えず、周りの人達はだれも相談にあずからず、一体誰と相談をして決めたのかと思うほどです。私にすればその相談相手は時期を見るに盲、動きを為すに弱、所を得るに欠、思考するに貧のように思われます。個々の弱点を突くことに対しては正解かも知れませんが、全体のことを考えれば何一つ益をもたらさないと思います。私はトップに立つ者の最大の使命は次期トップを育てること、と思っています。それがたとえ敵対する相手でも。憲法改正でも中途半端に終わりそうです。良い悪いの議論から、足りないものを足そうという改変に向かっての議論が盛り上がりつつあったのに、もはや空論になりつつあると思います。この様な暴挙を行う政権の元ではたとえ正論でも信じなくなるように思います。安倍さんの言葉が何も心に響かないようになってきていると思います。庶民の私のせめてもの抵抗は比例区で野党に投票することだけです。選択選挙、二大政党制はどこへいったのだろうか。イギリスは解散権の行使を制限しています。