総裁候補河野さんに思う

岸田さんが総裁に決まりました。河野さんは案の定負けました。私は河野さんの言っている事の根本は正しいと思います。ただやり方、根回しが性急すぎたと思います。脱原発は方向としては誰もが目指すべきだと思っています。一議員としては声高に叫ぶのも良いとは思いますが、大臣クラスになると色々なしがらみもあり、簡単には発言できなくなります。廃棄物の処理問題もあり当然ながら何処かで決着を付けなければならない問題であります。誰もが思っている事ですが誰も手を付けない。だからといって解決策もないまま突っ走るのは、日本においては無謀と言うほかありません。国民年金保険料の消費税負担は妥当だと思います。むしろそうした方が経済界にとっても良い方向に向くと思われます。個人が納めた税金に応じて基礎年金が支給される状態は限界に来ています。低所得者高所得者との賃金格差が大きくなりつつある現状将来を考えますと、老後の最低限の生活保護を確約してくれるのは消費税によるものではないのかと思います。定職に就かず、また就けない若者が増えつつある現状で、年金と言う納税金をまともに払っている人がどんどん減りつつあるのではないでしょうか。国民年金は個人事業者、農家漁業者など会社組織とは違う業態の人達のためのものであったといった方が良いかもしれません。それが今や資金不足に陥っているのが目に見え始めています。そういう現状を打破するために、消費税で賄うのもアリだと思います。またこの部分を消費税で賄うことにより企業にとっても負担軽減に資するものと思います。厚生年金の割合も減るだろうし、一番の負担である人件費の抑制、人員の流動化を促し、永久就職観念から理由ある解雇ができやすくなると思います。消費税の増税に気を取られている場合ではないと思います。七十歳定年、七十歳年金などと言われていますが、年金が破綻している事の現れでしょう。生活保護世帯も増えつつあります。それこそ年を取って何も持っていない方が生活保護を受けやすくなるという考えが浮かび、国民年金を納めていない現在の状態を気にしなくなるのではないでしょうか。河野さんは冷や飯を食わされたと言われているようですが、まだましな方でしょう。そもそも河野さんの実力以上のものを期待したに過ぎない。外務大臣など要職を歴任したと言われていますが、親の七光りに過ぎません。小泉さんにしてもそうです。親が大臣クラスであった子供にその恩恵として大臣をあてがっているに過ぎないと思います。過度な期待を寄せすぎているに過ぎないと思います。自民党役職をこなすことが大切だと思います。仕事をしていく上で、人と人との関係が大切で、それこそが最も難しい。互いが理屈の上で理解できるというのも人と人との理解関係があったればこそのものと思います。ところで岸田さんは今回の選挙後いつ頃に解散をするのだろうか。派閥人事と言われていますが、解散を重ねるごとに派閥色を薄めていくものと思われます。幹事長は一年定年制、政調会長もおかざり御免、総務も親の七光り御免でしょうから。今回の自民選挙で、将来派閥解体、再編が起きるものと予想されます。二大政党制ではなく、二大自民派閥になるように思います。その中で権力闘争の様相がうかがえるかもしれません。野党はそのどちらかに付くしか生き延びる意義がなくなるのかもと危惧します。