震度五の川口駅に思う

東京で震度五の地震がありました。水道関係に問題が在ったようですが、他はそれほどの事はなかったようです。TVでは埼玉県川口駅周辺の混雑を報道していました。鉄道の安全確認、二次被害を避けるなどの措置が取られ、長蛇の列がTVに映し出されていました。他の駅でも同様な事が多かれ少なかれ起こっていたものと思われます。この映像から日本人の勤勉さがうかがえるものと思います。地震が起こった翌日にもかかわらず真面目に会社に出勤する、ある意味被害が起こらない限り通常の行動を起こす。これを見るに東京大震災が懸念される状況において、地震対策が求めれれているのに会社は何も対策を講じていないことが伺えます。3,4時間かけて出勤することに意味があるのでしょうか。帰りも同じくらいかかる事を思えば、実働労働時間はわずかなものとなり疲れだけが残るのではないでしょうか。3時間かけて出勤した人は真面目な会社思いの人と評価されるかもしれません。会社の立場で考えると、そうした人を評価するのが今までの通例かも知れませんが、考え方を変える必要があるように思います。地震の後余震が続かなかったからよかったものの、これが2時間後にまた地震が起きたならばもっとひどいパニックになっていたかも知れません。会社は地震対策をハードな面の強化を優先するあまり、人的な面をおろそかにしているように思えます。どうしても出勤させたいのならば、様子を見ながら昼からにするとか、休みにするとかの地震対策指針を立てておく必要があると思います。そういう指針が無いから真面目に駅に並ぶ姿があったものと私は解釈します。日本人の勤勉さは大切ですが、それをいいことのように解釈し、なにもしなければ大きな間違いを犯す可能性があるように思います。確かにパートなど時間給の働き方であれば給料に響く面もあろうかとは思いますが、それでも出勤のあり方、労働の在り方を検討しておくべきだと思います。地震のみならず自然災害が起きた場合の会社組織としての行動の在り方をしっかり作っておく必要があると思います。災害時に駅に並ばせる出勤風景は危険だと自覚するべきだと思います。これがコロナ最盛期であったならば、TVはどう報道したのであろうか。会社幹部は対策を講じ、自覚するべきです。