ダイヤモンドプリンセス号に思う

ダイヤモンドプリンセス号は製造時から災難続きです。今は世界の注目の的になっています。日本政府の対応の悪さが批判を浴びていますが、私はそれなりの対応をしているように見えます。完璧に予防策を行っているとは思えませんが、要望にはそれなりに対応しているように思います。外国から入港する船は検疫が必要です。検疫に問題が有る船は乗員の上陸が認められません。原則から言えば乗員を上陸させなくても構いません。病人の上陸を除けば船に留め置くことも当然の処置と言わざるを得ません。乗客、乗客関係者からの批判を受け上陸を許可していると思います。船内のコロナウイルスに対する予防対策には確かに問題点もあるようです。初期段階で全ての事がわからず、対応が後手を退いてしまった事もあったように思いますが、仕方が無い部分もあったように思われます。ウイルス感染者が出たにもかかわらず、食堂で集団で食事をしている動画が有りました。船の運用はこの時何処にあったのでしょう。厚生労働省側からの働きかけがもっと強くあっても良かったものと思います。コロナウイルスは死亡率は低いものの感染力はすごく高いと思います。しかも何の症状も出ていない者からも移るようです。私は病気ではないと思っていた人もいたと思います。病気では無い人が病気の人と同じように扱われるのは当人にとっては苦痛だろうと思います。病気の人を特定すること、保菌者を特定することを最初目的としたと思います。感染対策は後手を退いてしまったかも知れません。大学教授が問題提起をしましたが、主になって対策をする専門家、兼責任者が居なかったものと思います。船に専門家が乗っていればヒーロー役が、米国の映画などではとれたように思います。教授はヒーロー役を買って出ても良かったのに、など他人の私は思いました。日本脳炎は豚が媒介すると聞きますが、これは人が媒介するように感じます。集団での催し物は取りやめになっています。習近平さんの訪日はないものと思います。オリンピックも確率半々では無いでしょうか。薬ができないことには出来ないと私は思います。経済も悪くなる傾向があります。会社が淘汰されるように思います。人が区分けされるように思います。韓国作でチャングムの話に流行病対策のため村を封鎖する話があります。中国の動画を見ていると同じ様な感じを受けました。感染を予防する手っ取り早い一番の対策なのだろうと思います。ダイヤモンドプリンセス号は封鎖された村と呼べるかも知れません。封鎖された村でチャングムは絶望しますが、その中でも希望を見出します。果敢に問題に取り組み解決に導き、災いを福とします。TVを見ていると感染症の専門家の色々な方が出てきます。多くが感染病気の専門家のようです。実働部隊の専門家では無いようです。日本はその点が遅れているように思います。権限の問題が有るのでしょうが、しからば厚生労働省の職員が現場の指揮を執れるはずもなく、統率がとれていないように見てとれたと先の教授は危惧したのではないのかと思います。今回の病気に限らず災害対応も同じ事が言えるように思います。病院の確保、病室の確保、検疫体制、など大規模災害に対する動きが従来は民間、ボランティアを主としたものから、組織的な統率力を持ったものに変わっていかざるを得なくなってきて居るようです。組織的と言えば自衛隊ですが、米国などは軍隊が主力になると思われます。日本では反対もあろうかと思いますが、大規模災害に対し対応できる部門、人材を育生するようにしなければならないと思います。個人権利を優先することと、公共的な権利を優先することを考える必要があると思います。病気になった人達の誹謗中傷、らい病の隔離政策批判など問題点はあるとおもいますが、一つ一つ共通意識を積み上げていく必要があるのではないかと思います。個人権利を主張するあまり、自分のことさえしっかりやっていれば何も問題は無い、という意識が強すぎるように思います。船の乗船者は、他人に病気を移すかも知れないと思う人。監獄のような船から逃れたいと思う人。など極限状態になって初めて解る人間の性が露わになると思います。その中から人としてどうあるべきか、どうありたいか、どうあってほしいか、など考えさせられることが多いように思いました。