アフガニスタンに思う

アフガニスタンから米軍が撤退しています。何の成果もないようです。欧米諸国のグローバル化イスラム原理主義との対立のように見えます。多分違うでしょう。日本は邦人救出のため自衛隊機を派遣しましたが、うまくいかなかったようです。大使館員は避難したようですが、民間人、そこで働いていたアフガニスタン人は避難できなかったようです。残念な事です。日本政府はどういう避難計画を作っていたのだろうか。大使館員は避難できて、民間人は避難が遅れたという事は考えられない出来事のように思えます。韓国においては避難がうまくいったように見えます。この差はどこにあったのだろうか。韓国においてもすべてがうまくいったとは思いませんが、日本よりもましなように思えます。日本に協力していたアフガニスタン人も日本に避難先を求めていたものと思います。その人たちの境遇も気にかかる所です。これから先日本政府はどういう行動をとるつもりだろうか。私は積極的にアフガニスタンと外交交渉を行ってもらいたいと思います。日本が関わってきた様々な事柄はアフガニスタン国民の支持があったものと思います。中村医師はじめジャイカの人達の国民目線の働きは感謝されているものと思うからです。イスラム原理主義組織による統治は欧米諸国に認められない、と思っているのならば、アフガニスタン国民のためにできるだけの事をやってもらいたいと思います。イスラム原理に基づく教えを盾に女性をないがしろにする場合もあろうかと思いますが、女性警察官育成などやってきた実績もあり、また女性ならではの活躍の場も多くあるはずですから、そういう場面に積極的に取り組んでもらいたい。タリバンは全てのグローバル化を否定しているようには思いません。これからの国づくりに何らかの形で西側諸国の一員として、欧米諸国とは違う面で協力を模索していくようにすべきだと思います。歴史を紐解けばアフガニスタンのようなことは日本にもありました。日本ではとうの昔の出来事です。今の時代に合わないと思ってはいけないと思います。中国にしても十数年前は日本の昭和の時代を思わせました。今や日本を凌駕しています。その中国の発展を手助けしたのも日本だと思います。政治的には危うい関係ですが、中国国民にとっては良かったのではないでしょうか。日本が戦争をしないというならば、国にではなく、そこに住んでいる人たちのために何かできることをやってもらいたい。国家はそこに暮らす人たちが決める問題だと思います。イスラム原理主義を厳格に守るというのならばそれも仕方が無いと思います。その中に緩やかな世界共通認識を持ってもらうために何ができるのかを日本政府には求めたいと思います。それこそが戦争をしない日本のやるべきことではないのかと思います。戦争状態に近づいてから外交交渉を展開するのではなく、平時の時から関わって意思疎通を図って互いの違いを認識することが大事だと思います。残念ながらアフガニスタンに残されている人たちがまだいます。その人たちがどう思っているのか分かりませんが、日本は国外脱出のみを求めてはいけないような気がします。アフガニスタンにこれからどう関わっていくのかをしっかり認識したうえで安全確保、国外脱出を進めて行ってください。