ロシアに対する日本経済界に思う

日本はロシアに制裁を与えています。政府の方針はそれで良いとは思います。ですが経済界の方はそれ一辺倒で良いのでしょうか。欧米経済界がロシア国内の販売を停止、撤退を行っています。日本もそれに追随しても良いのでしょうか。ロシアが一方的にウクライナに軍事侵攻したように見えます。勿論その前に色々な問題があったものとおもいます。それらの検証は置くとして、経済界が停止を決めるのは、経営継続が困難な場合は別として、一時的なものにしておくべきではないでしょうか。今はロシアの進行を許さない、ロシア国民にそのことを解らせる、ロシアの国力を弱らせる、など名目は立派な言い訳が付きますが、経済はそう単純ではないと思います。こちらから一方的に関係を断ち切るのはまずいやり方だと思います。それこそ今までの関係性、努力が無駄になるというものだと思います。アメリカ包囲網の中に入るべきだ、核の抑止力の中に組み込まれるべきだなどの話がありますが、日本国の世界戦略はアメリカ第一主義アメリカ信奉主義であろうか。平和な時はグローバル化と唱え、戦争の危機が現れると他国に頼る、長い物には巻かれろ主義はいかがなものか。中国大使館員に、大国には口を出すな、のような事を平然と書かれ、個人の事と平静を装う外務大臣は立派ではある。恐らく事なかれ主義の信奉者だろう。日本の経済界は蝙蝠のような態度をしてはいけないと思います。ロシアはヨーロッパ諸国と関係性を切った訳ではありません。アメリカは関係性を切っても経済に大きなダメージを受けるわけではありません。日本は将来の事を考えると撤退はあり得ません。ロシアのウクライナ侵攻に対しては非難をするべきです。自由主義国の一員として経済制裁にも一役買うべきだと思います。しかし、決定的な決裂は避けるべきだと思います。国防はアメリカが助けてくれるかも知れません。経済はどうでしょうか。自国の事は自国で何とかするのがアメリカ流だと思います。アメリカ信奉者はどこか勘違いをしている節がいつも見受けられるように感じられます。ロシアの軍事侵攻を止めさせるのは、世界共通認識になってきつつあります。EUウクライナに関わりたくないならそのことを早く伝えるべきです。病院など無差別攻撃に移りつつあるロシアを止めるように、国連はウクライナ国内に安全地帯を作り、国連の平和維持部隊をもってけが人などを収容できる場所を確保するべく介入するべきだと思います。非難だけを繰り返す国連は意味がない。実行部隊としての国連軍部隊を治安維持部隊としてだけではなく、紛争を無差別的な、破壊的なものから救うひとつの方便として考えるのも仕方がない事なのではないのか、と思います。プーチン大統領ウクライナの中立性を求めているなら、EUがそれについて結論が出せないなら、国連がその中立性を担保する段階に来ているのではないでしょうか。