ウクライナ大統領の演説に思う

ゼレンスキー大統領の日本国会での演説に反対です。こういう事を書けば、今は非難の声が寄せられるのかも知れません。しかし鳥越さんも同じような事を言っておられました。私は、国会と言う、国の最高議決機関での、モニター画面での、一方的な演説に反対です。国会と言うのは、国会議員が国の方針を決める場所だと思っています。そこでは討論を戦わせて、質問、疑問を問うて議案を練るものと理解します。ウクライナは日本の友好国であろうか。ゼレンスキー大統領は何を言うのだろうか。日本は何をなすべきだろうか。戦争が起きる前、どれ程の人がウクライナをよく知っていただろうか。私などはチェルノブイリ原発ウクライナにあるとは知らなかった。ロシア国内にあるものと思っていました。戦争を仕掛けられた国として悲惨な状況に同情をしますが、国会での演説に反対です。むしろNHKで放送しては?と思います。国営放送を自認している放送局でしたほうが国民向けには有効に見えます。またそこで専門家の意見もあるだろうから、より理解も進むものと思います。被戦争当事国であっても、一方の当事者だけを国会に呼ぶことは日本の中立性を危うくするものと思います。ドイツ、アメリカでの演説内容は、世論を掻き立てるのには成功かも知れませんが、そこの国民を動かす力は無いように思いました。劣勢な戦争を強いられている国の代表としては、何としても国際社会の理解を得る必要があると思いますので、仕方がない部分もあるとは思います。ロシアはプロパガンダをしている、などと言われていますが、ウクライナにも同じような雰囲気を感じます。ゼレンスキー大統領の周りにはそのような人たちがいるように思います。一時的な事ならば仕方がないものと思いますが、他国の演説を聞いている限りは、世界情勢、特にその国における恥部を揺さぶる演説は同情よりも、厭説のように聞こえます。日本はそういう事に加担しても良いのだろうか。大統領の周りの人たちは決して国際的ではない。自由主義陣営でもない。自国第一主義の片鱗がうかがえます。日本も戦争当事国になったら、そういう楽観論が言えなくなるかも知れませんが、今は国会での演説は控えるべきだと思います。弱者を助ける行為は良いとしても、偏った行動は止めるべきです。防弾チョッキは良い、しかし天候に左右されないレーダー画像は良くない。危ういかも知れませんが、日本人は何処かでこの一線を守っているように感じます。それにしても国会議員が自ら演説を促す行為を取るとは呆れたものです。与党も野党もだらしないように感じます。日本に何を誘導しているのか見極めもせず、ドイツ、アメリカの演説を吟味もせず、第二次世界大戦での各国の対応を思い起こしもしない。日本がやるべきことは国連を動かす事です。ロシアは、ウクライナにとっては敵です。では日本にとっては敵であろうか。将来ロシアとウクライナが友好国になった場合、日本はどういう対応をするのであろうか。日本はアメリカと戦争をしました。アメリカは今も敵であろうか。歴史国家というものは一時的な感情の揺れに左右されてはいけないと思います。老舗とはどういうものか。時の政権、状況にオモネル事であろうか。ウクライナを救う方策は他にもあるはずです。探してみましょう。