日本経済力と戦争

日本が大国と言われるのは何故だろうか。経済力があるからだろうと思います。ウクライナ戦争において、ロシアからの企業撤退を促す事は、日本の力の源泉を削ぐことにもなりかねないと思います。また、軍事力を強化するべきだとの意見もありますが、経済力あっての軍事力であり、軍事力だけでは北朝鮮と同じではないのかと思います。財政を維持するためなら、自国で買われる限り国債をいくら発行しても構わない、というものがあります。これは危険な賭けのように思えます。日銀がゼロ金利を止められないのは国債の利払いが膨大なものになると知っているからだろうと思います。借金の返済にさらに借金をする、と言うものでしょう。安倍政権から岸田政権になっても、コロナを初め、自然災害、国際協調のため莫大な国債発行を繰り返し、国の予算の半分は飛んで行っている始末です。アメリカもまたウクライナ戦争に莫大な予算を投じています。アメリカは国債国債で賄う事ができますが、日本は追随してはいけません。早晩足かせとなると思います。日本が今あるのは経済力のおかげだということを忘れかけているように思います。日本と同じような位置にあるイギリスは周りが同じ考えの国が多いのに対し、日本と同じ考えの国は周りにはほとんどいない。ウクライナに肩入れしているのはアジアでは日本ぐらいなものでしょう。ロシアの横暴を許してはいけないのは当然です。しかし世界経済の中身を、流動性を読むことが大事だと思います。イスラエルが何故、国を欲したのか。金融など世界的な経済力を持っていたイスラエル人が、国と言うよりどころを持たなかったゆえに、大国と呼ばれなかったことを考えると日本は幸いです。日本の借金を虎視眈々と見ている国がある事も忘れてはいけないと思います。東芝が今もまだ右往左往しています。日本の将来図を見るかのように思います。三分割、二分割しても物言う株主は納得しません。物言う株主が日本国債を大量に買い占めた場合どうなるのでしょうか。国債国債で賄う事などもっての外、消費税増額が良い所と思います。東芝幹部は小手先の解決案を提示するのではなく、減資をして会社を建て直すべきです。優良な会社を維持管理する事にはたけている公務員的な幹部では、東芝の再建はいつまで経っても終わらないように思います。日本は国債に色を付けるべきです。名前を付けてどういう借金か分かるようにしておくべきだと思います。ロシアに対して国債の利払いが滞るようにして、戦争を止めさせる手立てとしようとしていますが、両国とも意地の張り合いになっているように思います。ロシアのデフォルトを期待しても、もはやそれがどうした、と言う状態のように感じます。ロシアにとって引くに引けない戦争になってしまったように思います。ウクライナも同じようです。解決策はどちらかが倒れるまでかも知れません。それによる犠牲者を思うと一つの解決策は。ウクライナの領土保全、軍事的な中立性、EU加盟、香港のようにしてロシアの主張する独立地域の30年割譲、ロシアの謝罪が浮かびます。周りが敵だらけになりつつある現状をロシアに突きつけ、ベラルーシにも疑心暗鬼を生ぜしめることが、孫氏の兵法と思います。